保育施設の事例
施設名: 幼稚園
園の行事が中止になったことに対し保護者が反発した事例
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
コロナ対策で園の行事が中止になったことに対し保護者が反発した
職員も同じく悔しい気持ちであること、十分な感染対策ができたら行事を再開予定だと保護者に伝えた
保護者の話を冷静に聞く、園の事情を事前に把握した上で説明することが重要
トラブルが起きた背景
友人からの相談に乗った話です。
愛媛県の田舎、全児童40人ほどの小さな幼稚園での出来事です。
当時コロナが全国的に広がり、各行事をどのように行うか話し合い、その報告を保護者にプリント配布し連絡を行っていました。
最初の頃はコロナ影響がまだ未知数で、行事の中止連絡を素直に受け入れてくれていました。
しかし徐々にクレーム件数が増えていきました。
最初のコロナ対策は「各行事保護者一名の参加のみ認める」という内容の対策でしたが、次第に全国的にコロナが広がりはじめ行事の中止を決定したことからトラブルが始まりました。
はじめは反発はありませんでしたが、田舎なこともあり周りにコロナ感染者は出てなく周囲の幼稚園、学校などは、次第に行事の再開を行っていきました。
感染対策を徹底し行事を行うことに私たち教諭も納得し、なにより園児の成長を保護者に見てほしい気持ちは、保護者がわが子を見たいと思う気持ちと変わりありません。
しかし我が園は、行事の参加を中止にする決断に至りました。
園長先生の決定に意見するわけにいかず決定事項を保護者に連絡したところクレームが殺到、園に直接クレーム言いに来る保護者も現れました。
最初は丁寧に対応し、保護者に納得してもらっていましたが、ある日保護者数人が園に事情説明(なぜ規模が小さな園で行事中止なのか)を求めに来園し、子供をやめさせたいとまで言ってきました。
保護者も「別のママ友の園は行事を再開しているのになぜここは中止のままなの?」と疑問をぶつけられ、私たちは何も言い返せませんでした。
私たちも保護者と同意見なのに一方的に非難され泣いている教諭もいました。
途中園児を送り終えたベテラン教諭が異変に気付き駆けつけてくれました。
このベテラン教諭が保護者に対して、我々も同じく悔しい気持ちであることを伝えました。
教諭の人数不足もあり、どのように対策を行うかまだ話し合い途中であり、狭い幼稚園であるからこそクラスターにならないように感染対策が必要なため対策でき次第、行事を再開することを説明し保護者には帰っていただきました。
残念なことに園を去った子、兄弟は別の園に入園させたなど納得していただけない保護者もたくさんいましたが、今回の件があり保護者には誠実に対応していくことの大切さを学びました。
対応者の中での対応
私はなにもできず、話を聞くことしかできませんでした。
悔しい思いしかなかったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
ベテラン教諭のように保護者に納得してもらえるように説明できたらよかったと思います。
保護者は怒り、興奮しているため、うまく話を聞いた上で我が園の事情を話し納得してもらうことが重要だと感じました。
事前に園の対応について、しっかり把握しておくことも大事だと思いました。