保育施設の事例
施設名: 認定こども園
園児が雑巾がけの際に転倒し怪我をした事例
対応者
対応者 こども園保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男の子
事例・対処法の要点まとめ
園児が雑巾がけの際に転倒し怪我をした
怪我の状況をすぐ確認し、園長や保護者に報告。歯科を受診した
雑巾がけを中断するなど、常に子ども達に目を配る配慮が必要
トラブルが起きた背景
年長児30人を一人で担任しておりました。
クラスではグループごとに様々な当番活動を行っていて、給食後に室内の床の雑巾がけを5人でしていた時の出来事です。
廊下で友達同士の喧嘩のトラブルがあり、担任の私は室内に目をかけつつ廊下でその子達の喧嘩の仲立ちをしていました。
雑巾がけをしていたBくんが同じグループの友達に「どっちが早いか競争しよ」と提案。
競争が始まり、勢いあまったBくんは床に顔を打ちつけ転倒しました。
私が駆け寄りBくんの怪我の状態を確認したところ、口の中から出血していました。
口のどこから出血しているのか歯や唇を確認し、歯のぐらつきはなかったものの前歯の歯茎からの出血がみられた為園長に相談しました。
念の為、歯医者で診てもらうことにしました。
保護者の方には電話でどうして事故が起きたのか経過や今の状況を伝え、歯医者に連れて行く許可を得て私の車で園のかかりつけの歯医者を受診しました。
検査の結果、幸い歯には異常は見られず、保護者の方にも「先生が責任を感じないでください、子どもの怪我なんてよくあることです」というお言葉をもらいました。
園に帰ってから事故報告書を書きました。
対応者の中での対応
Bくんの怪我の状況をすぐ確認し、園長や保護者の方に「報連相」を迅速かつスムーズにできたことは良かったと思います。
悪かったところは、二つの場面を確実に見守ることはできないので、雑巾がけを一旦止めていれば良かった点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
雑巾がけをする際「グループで一列に並び、一方通行で行う」「手はグーではなくパーに広げて」「ふざけないで真剣に行う」などの約束はクラスでしていました。
雑巾がけは初めてのことではなく何回も繰り返し経験していたこと、年長組だったため、してはいけないことの分別はつく年齢だと勝手に考え私の中で安心していた部分があり反省です。
廊下でのトラブルがあった際、部屋の様子を気にしながら仲立ちをしていました。
しかし、両方を確実に見守ることはできないので危険なリスクがある雑巾がけを「今お友達と話をするから待っててね」と一旦止めていればこの事故は起きなかったと思います。
常に子ども達に目を配る、大変なことですが大事なことだと改めて感じた出来事でした。