保育施設の事例
施設名: その他
お子様が転倒したことをスタッフが保護者に報告しなかった事例
対応者
対応者 看護師
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
お子様が転倒したことをスタッフが保護者に報告しなかった
翌日、保護者に当時の状況を丁寧に説明し、謝罪した
託児中の出来事は些細なことでも保護者に報告し、今後起こりうることも伝える。保護者とのやりとりをスタッフ間で共有する
トラブルが起きた背景
託児中、室内でお預かりしていた子供(1.5歳)が丸椅子から転倒しおでこをぶつけました。
転倒後、本人はケロっとしておりアザなども見られなかったのでそのまま経過観察しておりました。
託児終了(転倒から3時間後)までおでこに変化はなく、本人に痛がる様子もなかったので託児スタッフは特に問題なしと判断。
迎えに来た保護者に、おでこについては特に報告しませんでした。
翌日の朝、保護者から店舗に電話があり「子供のおでこにアザがあるが昨日何かあったのか?思い当たるものはあるか?」と質問されました。
その際にスタッフから昨日、丸椅子から転倒しおでこをぶつけたのでそれがアザになった可能性があることを説明しました。
保護者から「お迎えの時に報告して欲しかった、大事には至らなかったけどちゃんと見てもらえているか心配」とのご指摘を受けました。
対応者の中での対応
悪かった点としては、アザが見られなかったにしても保護者には念のため転倒したことを報告すべきだったことです。
今回の最大のミスは本人が痛がる様子がなかったこと、実際にケガがなかったことから特に問題はないだろうとスタッフが決めつけてしまったことだと考えています。
また転倒後、本人が痛がる様子や傷がなくても念のため保冷剤などでクーリングすべきだったかとも思います。
あえて良かった点をあげるとすれば、保護者からお電話があった際に昨日の様子を丁寧に説明して、こちらの不手際により起こったことに対して誠実に謝罪したことかと思います。
おかげで大きなクレームにはなりませんでした。
また幸いスタッフ間で共有しているノートには転倒があった旨を記載していたので、翌日電話対応をしたスタッフがすぐに詳細を説明できたことは良かったことだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
託児中にあったことは、どんな些細なことでも保護者に報告することをお勧めします。
可能であれば、今後起こり得ること(時間が経ってからアザになるかもしれない等)も一緒に説明してあげるとより保護者の方は安心できるかと思います。
保護者に説明する際にはこちらの不注意で起こったことを丁寧に謝罪することも大切です。
子供が転倒しどこかをぶつけた際にはすぐに冷却剤やアイスノンなどでクーリングを実施すると良いかと思います。
また一度クレームを受けた保護者には今後、特に丁寧なコミュニケーションが必要になるのでクレームについてスタッフ間で共有しておくと周りのスタッフも安心できると思います。