保育施設の事例
施設名: 保育園
保育士の見守り不足で園児の怪我を防げなかった事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男の子
事例・対処法の要点まとめ
保育士の見守り不足で園児の怪我を防げなかった。
怪我の処置をし、すぐクリニックを受診した。
園児の月例が小さいときには、怪我が起こりやすいため、注意が必要。
トラブルが起きた背景
小規模保育園で勤務していた時の出来事です。
0歳から1歳児の園児の担任をしており、全員で6名の園児を受け持っていました。
午前10時から30分ほど園庭遊びをして過ごすのが日課で、園庭では花壇に水をやったり、ボールやシャボン玉遊びをして過ごしていました。
S君は1歳5ヶ月の活発な男の子で高いところに登ることが好きでした。
園庭に壁に沿わせて設置していたベンチが彼のお気に入りで自分で登って座るのが好きでした。
トラブルが起きた日は保育士2名、園児6名で園庭遊びをしていました。
シャボン玉に群がる子やボールを持って遊ぶ子がいました。S君もボール遊びをしていましたが、やはりベンチに座るのが好きでベンチに1人で座っていました。
いつものように1人で登ってベンチに座っていましたが、今日はベンチの上に立って遊んでいる様子が見られました。
「立ったら危ないよ」と声をかけた瞬間バランスを崩して地面に頭をぶつけてしまいました。
おでこを打ち血が滲んでおり、地面の小石が目尻に当たったのか少し切れているようでした。
すぐさまおでこを保冷剤で冷やし目尻をガーゼで止血しました。
目や顔の怪我ということで、近くの整形外科と眼科が併設されているクリニックを受診しました。
幸い、怪我はひどくなく軟膏をもらい保育園に戻りました。
クリニックを受診する前に保護者に連絡をして状況を説明しました。
クリニックから戻った時に保護者の方もお迎えに来られ、状況を説明しクリニックでの様子や怪我の具合を説明し謝罪しました。
保護者の方も迅速な対応に満足頂いて納得して頂きました。
対応者の中での対応
怪我が起きてすぐにクリニックに受診したことで保護者の方も安心されたように思います。
しかし、今回の怪我は未然に防ぐことが出来たと思います。
いつもベンチに1人で座ることが出来ていたので、保育者も少し離れたところで見守る習慣が出来ていました。
しかしまだ1歳5ヶ月の園児が何かに登るような行動をとる際には近くで見守り、転倒がないように注意すべきだったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
園児の月齢が小さい時には怪我はつきものです。
転んで足を擦りむいたり、頭を打つようなことは起こる確率がとても高いです。
今回はベンチから落ちるというのは気をつけないといけない事故だと思います。
ベンチに座ることが好きな男の子がいることを保育士同士が周知し見守る必要がありました。
他の園児もいるのでみんなを一斉に見ることは難しい時もあります。
そのような時には、みんなで同じ遊びをするようにして園児1人1人の行動に関われるようにすると良いと思いました。