保育施設の事例
施設名: 保育園
保護者が保育士に八つ当たりした事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
お迎え時に、普段通りに過ごせたと伝えたところ、クレームの電話が入った。
話を聞いた上でお迎え時にネガティブな様子を伝えなかった理由を説明した。預ける際には家庭での様子も教えてくださいとお願いした。
子どもだけではなく、両親の気持ちや状況の変化にも目を向けることが重要。
トラブルが起きた背景
新しい年度が始まって間もない4月半ばのことでした。
1歳児クラスに甘えたい気持ちを表現するのが上手くないんだなぁと感じられる男の子A君がいました。
本当は抱っこしてほしいのに保育士の腕をつねってみたり、構ってほしいのに遠くに行ってしまったりと、求めるより求められたいのかなと感じられるような子でした。
その日は朝からそういった行動がいつも以上に目立ち、家庭で何かあったのかなと保育士達は感じ取っていました。
それでも体調が悪い様子はなく食欲もあり、遊び始めればいつも通りニコニコ遊んでいたので過剰な関わりはせずいつも通りに接していました。
夕方、お母様であるHさんがお迎えに来た際「今日もお庭で大好きなおもちゃで遊んだり、ご飯もいつも通り全部食べられましたよ」とその日のA君の様子を笑顔で伝えました。
すると、Hさんは一瞬ムッとした表情を見せ「そうですか」とだけ言って帰られました。
Hさんは普段からにこやかなタイプではなかったので気にはしていなかったのですが、その直後Hさんから「いつもと同じ様子なはずありません!Aのことちゃんと見てくれているんですか!」と保育園にお怒りの電話がありました。
どういうことなのかHさんの思いを受け止めようと話を聞いていくと、どうやら前日の夜ご家庭内がひどく荒れていたようなのです。
その様子を見ていたA君はなかなか寝付けなかったそうです。
そのため保育園でもいつもと違う様子を見せていたはずなのにということだったのです。(登園時にはHさんから「いつもと変わらず元気です」としか伝えられておりません。)
Hさんにはその日のA君の様子を改めてお伝えし、なぜお迎え時にはネガティブな様子を伝えなかったのかも説明しました。
そして預ける際には家庭での様子も教えてくださいとお話ししました。
対応者の中での対応
なぜお迎え時にはネガティブな様子を伝えなかったのかを説明したことは良かったです。
その上で、預ける際には家庭での様子も教えてくださいとお願いできたことも、今後のために良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
保育士はちょっとした子供の変化にも気がつきます。
けれど、たった1日様子がいつもと違っただけでは保護者に伝えたりはしません。
なぜなら保護者を不安にさせてしまい、かえって子供にとって良くない影響を与えかねないからです。
何日も続くようであれば、とても慎重に保護者に相談をします。
この頃Hさんは育児休業から復帰して約1か月後で、お仕事と家庭・育児のバランスに悩まれていたようです。
この出来事を通して、保育とは単に子供を見るだけじゃないこと、お母様やお父様の気持ちや状況の変化にもしっかり気がつき、受け止めるということが大切なのだと改めて痛感しました。
あの朝、Hさんの表情や様子にもしっかり目を向け、汲み取ることができていたらトラブルは防ぐことができたかもしれません。
Hさんとはこの後も気持ちのすれ違いなどが原因で様々なやり取りがありました。
ですが、一つ一つ真摯に向き合っていくことで少しずつ理解し合うことができたと感じています。