保育施設の事例
施設名: 保育園
受け渡しが母親指定だったがDV夫が迎えに来た事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
受け渡しが母親指定だったがDV夫が迎えに来た
父親を変に刺激しないよう、いつも通りに接した
事前に父親との接触を防ぐ対策もできた。職員複数人で連携して、万が一の事態に備える
トラブルが起きた背景
当時、在園していたA子ちゃんの両親は夫婦関係がうまくいっておらず、夫Aさん(A子ちゃんの父)の暴力や暴言が原因だったそうです。
奥さんが夫に怯えて逃げるように泣きながら園に駆け込んだこともありました。
夫は園関係者の前だといたって普通の対応です。
ある日お母さんから「今日は私がお迎えに行きます。夫が来ても受け渡さないでください」と連絡があり先生たちは朝の職員会議で共有。
そしてお迎えの時間になりやって来たのは夫の方でした。
私が玄関担当だったのでとても驚き戸惑いましたが、夫も保護者の1人なのでいつも通りの対応をしました。
夫は「A子〜」と言いながら高く抱き抱えました。
そのまま連れて行ってしまうのではないかとヒヤヒヤしましたが、A子ちゃんを下ろすと夫は帰って行きました。
きっと娘の顔が見たかったんだと思います。
これがもし連れ去りに繋がる可能性があったと思うとゾッとします。
その後その夫婦は離婚しA子ちゃんは転園して行きました。
対応者の中での対応
Aさんを変に刺激しないように、いつも通りに接した点は良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
強引に連れて行かれてしまったり、うまく「このまま帰りますね」と言われるなどもしもの時を考えると、まずは接触することを事前に防いだら良かったのではないかと思いました。
A子ちゃんのお母さんに「本日A子ちゃんは職員室で遊んで待っていますのでお迎えは職員室までお願いします」という対応を取ることもできたのではないかと思いました。
また玄関担当が1人ではなく複数人にして誰かが全体に知らせる役、当事者と対応する役、子供の側につく役など連携が必要だと感じました。
危険を察知できる保育現場は、必ず複数人の保育士または幼稚園教諭が配置につくということをここでも活かせたかなと思いました。