保育施設の事例

施設名: 幼稚園

園児が他児と遊びたくてその子のおもちゃを取り上げた事例

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男の子

事例・対処法の要点まとめ

園児が他児と遊びたくてその子のおもちゃを取り上げた。

取り上げられた子には「R君はYちゃんと一緒に遊びたかったんだよ。」「先生もちゃんと見ていなくてごめんね。」と話し、ひとまず別の場所で遊んでいました。R君には、まず本当に勝手におもちゃを取り上げたのかを尋ね、その事実確認ができた上で「Yちゃんのおもちゃを勝手に取るのは良いことかな?」と聞くと黙ってしまいます。もちろんR君は悪いとわかっています。悪いとわかっているのに手が出てしまうのです。「Yちゃんは嬉しい気持ちになったかな?」と聞いても黙っていたので、いくつかの表情のマークが書かれた紙を用意して「Yちゃんの今の気持ちはどれだと思う?」と聞くと、悲しい表情のマークを指さしました。最後に、左端ににこにこマーク、右端に悲しいマークを描いて間に線を引いた紙を用意し「さっきR君がしたことどっちになるかな?」と聞くと右の方を指さしました。R君には、視覚的な援助が効果的でした。R君が納得した上でYちゃんに謝罪し、仲直りしました。 R君の特性を考慮しながら対応したところが良かったです。R君はよく悪さをするからと無理やり謝らせても意味がありませんし、よりひどい癇癪を起こす可能性もあります。 また朝の時間とはいえ、目を離してしまったところが悪かったです。特に、トラブルになりやすい環境があれば注意が必要でした。

とにかくR君が納得するように話を進めることです。もちろん他の子にも同じことが言えます。特に保護者が共働きやシングルのご家庭の場合、どうしても話を聞く時間がとれていないことがあります。そのため話を聞いてほしい、こっちを見てほしいという思いが強い場合があります。愛情を求めているのだと思います。しっかり話を聞いて、多少時間がかかっても納得した上で解決できるようにするべきだと思います。

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トラブルが起きた背景

R君は自分にとって不都合があると大きな声を出したり癇癪を起こしたりするお子さんでした。同じクラスの友達にもしょっちゅうちょっかいを出してしまい、トラブルが絶えないのでよく見ておかないといけません。朝の自由に遊んでよい時間帯、私たちも次々と登園してくる子供達と保護者への対応で、よく見れていなかったと思います。R君が突然同じクラスのお友達(この日はYちゃん)のおもちゃを突然取り上げて笑っていました。R君本人は友達と一緒に遊びたい、こっちを見てほしいという思いがあったのだと思います。Yちゃんは突然のことで、しかも返してもらえない、笑っていることから泣き出してしまいました。R君はその後もおもちゃを返そうとしませんでした。

対応者の中での対応

取り上げられた子には「R君はYちゃんと一緒に遊びたかったんだよ。」「先生もちゃんと見ていなくてごめんね。」と話しひとまず別の場所で遊んでいました。R君にはまず本当に勝手におもちゃを取り上げたのかを尋ね、その事実確認ができた上で「Yちゃんのおもちゃを勝手に取るのはいいことかな?」と聞くと黙ってしまいます。もちろんR君は悪いとわかっています。悪いとわかっているのに手が出てしまうのです。「Yちゃんは嬉しい気持ちになったかな?」と聞いても黙っていたので、いくつかの表情のマークが書かれた紙を用意して、「Yちゃんの今の気持ちはどれだと思う?」と聞くと、悲しい表情のマークを指さしました。最後に、左端ににこにこマーク、右端に悲しいマークを描いて、間に線を引いた紙を用意し、「さっきR君がしたこと、どっちになるかな?」と聞くと、右の方を指さしました。R君には視覚的な援助が効果的でした。R君が納得した上でYちゃんに謝罪し仲直りしました。
R君の特性を考慮しながら対応したところが良かったです。R君はよく悪さをするからと無理やり謝らせても意味がありませんし、よりひどい癇癪を起こす可能性もあります。
また朝の時間とはいえ目を離してしまったところが悪かったです。特にトラブルになりやすい環境があれば注意が必要でした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

とにかくR君が納得するように話を進めることです。もちろん他の子にも同じことが言えます。特に保護者が共働きやシングルのご家庭の場合、どうしても話を聞く時間がとれていないことがあります。そのため話を聞いてほしい、こっちを見てほしいという思いが強い場合があります。愛情を求めているのだと思います。しっかり話を聞いて、多少時間がかかっても納得した上で解決できるようにするべきだと思います。

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