保育施設の事例

施設名: 幼稚園

園児が他児に嫌がらせをした事例

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男の子

事例・対処法の要点まとめ

園児が他児に嫌がらせをした

被害を受けた園児が告げ口をしたとわからないように、加害者の子に話を聞く機会を作った。素直に話してくれたお礼も伝えた

いじめは幼稚園・保育園でも起こりうる。被害者だけでなく加害者のケアも重要

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トラブルが起きた背景

給食時間中にクラス内でO君が隣に座っていた園児(以下T君とする)に対し、誤って落としてしまったおかずを食べるように指示をしました。

O君は明るく友達が多くクラス内では目立つ存在であり、T君は大人しく静かな子で、T君は対照的な性格のO君に対し憧れを抱いていたため断ることができず渋々口にしてしまった。

その後O君はT君に対し「僕が食べてって言ったことは先生に言わないでね」と話し、そのまま受け止めたT君は担任に言う事なくその場を過ごしました。

その後数日間、似た様な嫌がらせが続き、T君は母親に一連の出来事を相談しました。

T君はO君に嫌われたくない一心で担任には報告しないように母親に懇願しましたが、心配した母親は本人の耳に入らないように担任に相談しました。

担任は母親にT君から聞いたとは言わずに対応することを伝え、後日O君と2人きりで話をする機会を作りました。

担任はO君に対し「先生は良いことも悪いことも何でも知っているよ。お友達が嫌だと思うことをしたことはあるかな?誰も聞いていないし、先生しかここにはいないから正直に話してみよう」と声をかけました。

勘のいいO君は、T君のことだと気づき素直に事の経緯を担任に話してくれました。

素直に話してくれたことに対しお礼を伝え、自分に置き換えたらどんな気持ちになるかを時間をかけて共有しました。

T君の母親にO君と話し合ったことを伝え、それ以降T君とO君の間にトラブルが起こることはありませんでした。

対応者の中での対応

T君が告げ口をしたとわからないようにO君に話を聞く機会を作った点が良かったと思います。

またO君に対して、素直に話してくれたのお礼を伝えることで、担任からただ責められているだけではないと感じ、心を開くことができたと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

いじめが問題となっている現代で、起こっているのは小中学校だけでなく保育園や幼稚園でも起こりうることだと感じました。

まだ小さいからそんな知恵は無いはずと過信するのではなく、幼児相手でも1人の人として保育士が関わることが大切だと思っています。

ちょっとしたストレスで他者をストレスの捌け口にしてしまうこともあるため、被害者だけでなく今回のO君のような加害者のケアも忘れてはいけないです。

1人担任では見切れない点もあるので、今後は子供の人数に対して保育士の設置人数の制度が見直されると良いと感じています。

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