保育施設の事例
施設名: 保育園
園児が他児の物を隠す事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女の子
事例・対処法の要点まとめ
園児が他児の物を隠すトラブルが起こった。
園児の話を聞き、気持ちに寄り添いながらもやってはいけないことであると伝えた。
必要なことは伝えると同時に、常にあなたの味方であるという気持ちを持っておくことが大切。
トラブルが起きた背景
日中、保育室内で特定の子供が友達の物を隠したりゴミ箱に捨てるトラブルがありました。
なぜそんな事をしたのか理由を問うと「羨ましかった」と答えるのです。
5歳児で大人の言葉もしっかり理解でき良いことと悪いことの区別も頭では理解できる年頃ですが、心のコントロールはまだ難しいようでした。
怒鳴りつけるのではなく、してしまった経緯をしっかり聞き、本児の気持ちに寄り添いながらもしてはいけないことを言葉で伝えました。
後日、納得し友達に謝っていました。
精神的な事は家庭での小さな変化も影響するので、保護者にもトラブルを説明しながら家庭で変わった事がないか伺いました。
加害者側だけでなく被害者側の保護者にも経緯を知らせ同じく家庭での様子を伺いました。
保育者としては保護者との個人面談をメインとし、保護者同士での話し合いの場はこちらでは特に設けませんでした。
対応者の中での対応
個人面談の際、保護者の子育ての仕方や子供を否定しない言葉選びに最善の注意を払いました。
個室で個人面談をした事でゆっくりと話ができた事は良かったと思いますが、第三者がその場に居ないため言葉の選び方が合っていたかどうかは不明でした。
可能であれば保護者共々、信頼関係の出来ている誰か(園長や主任など)が同席していると良かったのかもしれません。
逆に同席した場合、保護者の方が本音で話せないというパターンもありますので、さじ加減が難しいところですが信頼関係が出来ているかの見極めは非常に重要だと思います。
トラブルの詳細を話す時も、子供の前で話してしまうと子供の精神的負担が考えられるので、大きなトラブルの際に子供が居ない場所で伝えられた事は良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
相手を否定したり主観で話すのは、火に油を注ぐようなことになります。
考えた方は人それぞれで、何を大切に子育てしているかも十人十色です。
相手の気持ちをまず尊重し認めている言葉がけをしていく必要があります。
伝えなくてはならない事はしっかりと伝えなければなりませんが、そればかりを伝えようと必死になると「この人は味方になってくれない」と捉えられかねないので注意が必要かと思います。
常にあなたの味方であるという気持ちは忘れないようにすると良いと思います。