保育施設の事例

施設名: 保育園

園児が思いが伝わらず保育者を引っかいた事例

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男の子

事例・対処法の要点まとめ

園児が思いが伝わらず保育者を引っかいた。

Hは癇癪の他にも、私に対してあまり心を開かないが前年度の担任や園長にはベッタリするなど人間関係でも課題があった。そのような中で自分の遊びを急に止められる形になってしまい「どうして」「イヤ!」「許さない」というような怒りや悲しみの感情を強めてしまい、担任を引っかくという行動につながった。小規模園では保育者も保育室も数にゆとりが少なく個人の遊びを尊重できる点において限りがあるが、端で玩具で遊べるコーナーを保障するなどの手は打つことができたと思われる。 ただし保育園はさまざまな子が通っており、集団としてその日の保育を行いより良い活動ができるように援助することも求められる。また雨の日には室内での転倒や衝突が起こりやすいため遊びで体を動かすことも重要であり、片付けたことによって安全に運動遊びができたことは良かった。Hも癇癪が落ち着いてからは何事もなかったかのようにすべり台やマットなどの遊びをしていた。自分が好きな遊びを止めなければいけないというつらさが頭で処理できず癇癪につながることがあるが、次の活動も楽しめる内容であること、体を動かしストレスを発散できること、遊びの中で友達や保育者とかかわり感情を共有し喜びを感じることなどHにとってもよい時間をつくることができた。

事前に「雨の日はお部屋で運動遊びをするよ、体操やすべり台、マットなどができるよ」と写真も合わせて伝えておき見通しをもてるようにしておく。「この時間(時計がまだ読めないため○○のマークなど)になったら運動遊びしようね」と時間も伝え、約束した時間は守るなどしていきながら切り替えの苦手さを軽減していく。それでも癇癪は起こるので「みんなは運動遊びをするから、やりたくなかったらぶつからないところで遊んでいてね」と活動を分けて柔軟に対応していくと良い。

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トラブルが起きた背景

小規模保育園2歳児クラスに在籍していたHくん。発達の凸凹が見られる子で気持ちの切り替えに困難さがあり、遊んでいた玩具を片付けてトイレに行くなどの場面で癇癪を起こし大泣きをすることがあった。この日は雨の日で、小規模園のため遊戯室もなく、室内遊びの玩具を片付けて保育室内で運動遊びをしようとしたものの、大好きな戦隊ものの玩具や電車の玩具で遊んでいたHは「まだ片付けたくない!ヤダ!」と片付けをしたがらない。Hの気持ちは理解できるが、ほかの子どもたちは遊びも満足し運動遊びをやりたいため片付ける必要があった。担任の私Mは「もう十分遊んだでしょ、お片付けね」と片付け始めると「あー!」と大声を出し私の胸元に飛びかかる形で引っかいた。私は「まだやりたかったね」と声をかけつつもその後は黙々と運動遊びの準備を行った。

対応者の中での対応

Hは癇癪の他にも、私に対してあまり心を開かないが前年度の担任や園長にはベッタリするなど人間関係でも課題があった。そのような中で自分の遊びを急に止められる形になってしまい「どうして」「イヤ!」「許さない」というような怒りや悲しみの感情を強めてしまい、担任を引っかくという行動につながった。小規模園では保育者も保育室も数にゆとりが少なく個人の遊びを尊重できる点において限りがあるが、端で玩具で遊べるコーナーを保障するなどの手は打つことができたと思われる。
ただし保育園はさまざまな子が通っており、集団としてその日の保育を行いより良い活動ができるように援助することも求められる。また雨の日には室内での転倒や衝突が起こりやすいため遊びで体を動かすことも重要であり、片付けたことによって安全に運動遊びができたことは良かった。Hも癇癪が落ち着いてからは何事もなかったかのようにすべり台やマットなどの遊びをしていた。自分が好きな遊びを止めなければいけないというつらさが頭で処理できず癇癪につながることがあるが、次の活動も楽しめる内容であること、体を動かしストレスを発散できること、遊びの中で友達や保育者とかかわり感情を共有し喜びを感じることなどHにとってもよい時間をつくることができた。

今後同じ事例が起きた時の対処法

事前に「雨の日はお部屋で運動遊びをするよ、体操やすべり台、マットなどができるよ」と写真も合わせて伝えておき見通しをもてるようにしておく。「この時間(時計がまだ読めないため○○のマークなど)になったら運動遊びしようね」と時間も伝え、約束した時間は守るなどしていきながら切り替えの苦手さを軽減していく。それでも癇癪は起こるので「みんなは運動遊びをするから、やりたくなかったらぶつからないところで遊んでいてね」と活動を分けて柔軟に対応していくと良い。

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