保育施設の事例
施設名: 保育園
園児が蜂に刺されたと泣き叫んだ事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女の子
事例・対処法の要点まとめ
園児が蜂に刺されたと泣き叫んだ
体の様子を確認、他の職員にも共有して保護者に連絡。病院を受診した
子供の特性を理解し、目を離さず、安全な環境を整える
トラブルが起きた背景
園庭で2歳児クラスの子どもや他クラスの子どもたちが自由に好きな遊びを楽しむ中、Mちゃんが突然大きな声で泣き叫びながら生垣付近から出てきました。
慌てて駆け寄りましたが、Mちゃんは一人で遊んでいた様子で特に他の子どもとトラブルが生じたわけではなさそうでした。
「どうしたの?」と聞いても泣き叫ぶだけで何も話せないMちゃんに困り果て、ふと周囲を見渡すと近くに蜂が飛んでいました。
「もしかして蜂に刺された?」と聞くと「うん」と頷きさらに大きく泣き叫びました。
身体を視診しましたが虫に刺された跡が見当たらず、他の先生と園長先生に状況を説明して相談し、確認をしようとするもMちゃんは激しく泣くばかりでした。
対応者の中での対応
Mちゃんは泣くばかりでしたが万が一蜂に刺されていたとなると場合によっては命にかかわります。
保護者に電話連絡をし病院へ連れていき診察をしました。
その結果、特に虫などに刺された形跡はなく怪我などもありませんでした。
病院で診察を受けると、Mちゃんも落ち着いて泣き止んで保育園に戻って普段通り過ごしました。
子どもの身の安全を守るために迅速に対応できたのは良かった点です。
すぐに子どもの身体の傷や異変などをチェックしました。
また、一人で判断せずに先輩保育士や園長に相談して対応したことも良かったと思います。
ただ、小さな子どもは自分で状況を把握して正確に伝えることが難しいです。
広い園庭で保育士の目が行き届かなくなる瞬間があったことは大いに反省しました。
万が一に至らなかったのは不幸中の幸いだと思います。
「大丈夫だろう」と慢心していては子どもの身の安全を守れないと思います。
目の前にいる子どもだけでなく全体を把握しながらも一人ひとりの子どもと丁寧に関わることが大切ですが、それが保育の難しい点だとも感じました。
私は当然保育士1年目だったので全体を見る力も劣っていたし、状況を把握したり子どもの様子から気持ちを読み取ったりする力も未熟でした。
子どもは自分の気持ちを表現することが難しいため、周囲の大人が子どもの伝えたいことを察知してあげる必要があります。
「どうしたの?」とこちらから子どもに聞いたことは専門家として至らない点だったと思います。
また激しく泣き叫ぶ子どもの姿に慌ててしまったことも反省です。
もっと落ち着いて子どもを安心させられるように対応すべきでした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まずは一人ひとりの子どもから目を離さないことと、子どもの特性などをよく理解しておくことが大切です。
転びやすい子や一人で物陰に行くことが好きな子などは特に注意が必要ですし、危険がないように環境を整えていく必要があります。
また園周辺に生息している虫などの生き物を把握し、虫よけの対策などをして安全に遊べるようにすることも重要だと思います。