保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女性
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
運動会練習をしている時に転倒してI君が手を捻挫してしまった。
それを聞いて怒った母親が保育園に来て、「まだ4歳児で体力が十分でないのに練習をさせ過ぎているせいで怪我をしたんだ」と責められた。
園長も一緒に状況を説明しながら謝った。
コミュニケーションがとりづらいと感じる保護者でも、保育内容をしっかり伝えて行かないと、何かトラブルがあった時に信頼関係が出来ていない為、このように責められてしまうのだと思う。
話せる機会を積極的に設け、子どもの成長を伝える機会を設ける事が大切だ。
トラブルが起きた背景
保育園の中クラスでI君を担任した時の事です。
I君の母はうつ病で気分の波が激しく、送迎の際には必ず要望を伝えて来たりひどいときには挨拶をしても完全に無視されるなど、なかなかコミュニケーションがとりづらい方でした。
おたよりをかいても全く読んだ形跡もありません。
その為、少しずつ子どもの様子を伝える機会も少なくなってしまいました。面談の日程を組んでもいつも「うちは大丈夫です。」と参加を断られました。(参加は任意です。)
そんなある日、運動会練習をしている時に転倒してI君が手を捻挫してしまったのです。
それを聞いて怒った母親が保育園に来て「まだ4歳児で体力が十分でないのに練習をさせ過ぎているせいで怪我をしたんだ」と責められました。
あまりの憤慨ぶりにひたすら謝るしかできませんでした。園長も一緒に状況を説明しながら一緒に謝ってくれました。
その後は、手の治り具合をしっかりと観察しながら無理なく練習を進め、母親にも様子を口頭とおたよりで小まめに伝えていくようにしました。
運動会の内容等もクラスの子どもたちの成長を考慮して「こんな事が出来るようになったから、こんなことを保護者に発表してみてほしかった」等と内容を設定した意図を伝えるようにしました。
対応者の中での対応
親の理解が得られるよう、自分がどのような意図を持って運動会内容を設定したのか等を丁寧に伝えられたこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
コミュニケーションがとりづらいと感じる保護者でも、こちらが子どもたちの姿を見てどのような姿を目指したくて保育内容を決めているかなどをしっかりと伝えて行かないと、何かトラブルがあった時に信頼関係が出来ていない為、このように責められてしまうのだと思います。
気持ちに波があると感じても話せる機会を積極的に設け、子どもの成長を伝える機会を設ける事が大切だと思います。