保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女性
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
私の勤める保育園は、5歳児になるとクレヨンやハサミなどの入ったお道具箱を自分のロッカーで管理するようになります。S君は普段からおとなしい性格ですが、工作などは好きで制作活動には積極的な男の子です。ある日お散歩準備をしていると、帽子のゴムが切れていたと保育士のところへ帽子を持ってきました。どう見てもゴムが伸びて切れてしまった感じではなくスパンとはさみで切られた形でした。すぐにおかしいと気づいた保育士はS君にいつから切れていたか確認しました。すると今朝と答えました。本人は気づいたら切れていたと言い張るので、ほかのお友達がやったのではないかと推測し全員に個別で聞いて回るも、誰もそのことを知りませんでした。そこでS君へお母さんが迎えに来たら伝えるねと話すと、実は僕がやったといいました。そこで保護者にS君から自分がやったことを伝えましたが保護者は信じられなかった様子で、他の園児がやったのではないかと訴えてきました。結局、本人がやったとのことで納得してくれましたが保育園の対応に不満があるようでした。
対応者の中での対応
悪かった点は、保育者から今回のケースに関しての説明が足りていなかったことです。伝え方次第では保護者がすんなり納得できたのではないかと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
私の保育園では子供たちが自分たちのものを管理する大切さを、就学に向けて学べるようにとお道具箱の管理をさせていましたが、今回の件を受けてはさみの個人管理は廃止しました。今回は自分の帽子のゴムだったのでまだよかったのですが、友達のものや園内のものを傷つけてしまうともっと大きなトラブルにつながってしまうと考えたからです。このようにトラブルが起きたことからさらに悪いケースを想像し、環境を改善していくことが今後の保育のより良い結果につながると思います。また自分の子供が悪いことをしたことを伝達される保護者の気持ちを考えながら、伝える言葉選びをするのも非常に重要だと思います。保育士として働いている以上、保護者の気持ちに寄り添った言葉選びが常にできるようにし、さらに状況説明を詳しくわかりやすくできるようになれると良いと思います。