保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女の子
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
私の保育園では特に通園バックと言う物はありませんが、4歳児からは自分で持ち物管理を行う目的で、シール帳、その日の着替え、水筒が入る大きさのリュックを用意してもらうようお願いします。キーホルダーなどは、破損や、落として乳児が誤飲する恐れがある為、禁止と言う決まりもありました。しかし、Kちゃんのバッグは明らかに小さ過ぎて自分で出し入れ出来ないうえに、音の鳴る玩具のキーホルダーが付いていました。
友だちからも「いけないんだよ!」と指摘される場面が増えてきた為、母親に事情を話すと、「そんな決まりは聞いていない。買ってから言われてもどうしようもない。最近友だちからも意地悪を言われる事があると子供が言っている。」等と保育園の対応にクレームをつけられる事がありました。事前に説明をしている事を伝えるのは逆効果だと感じた為、保育園での子供の様子を伝えると共に、どういった意図があったか等を説明し、誤解を与えてしまった事を謝罪しました。
その数日後、Kちゃんは大きなバッグを背負って登園し、自分で身支度が出来る事をとても喜んでいました。
対応者の中での対応
事前にしっかりとお手紙や口頭、クラス掲示をしたり懇談会等の場面でも話す等、お知らせはしていたので「事前にお伝えしました。」と言いたいところでしたが、逆に怒らせてしまうと感じてこちらの不備があった点を謝罪し、どのような意図を持ってお願いをしたかを伝えられた事は良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まず決まり事等、保護者にお願いしたい事がある時には、懇談会等の場面で口頭で伝えるだけでなく、しっかりとお手紙や掲示をするなど、送迎時刻や送迎者が異なる場合があっても、しっかりと全体周知できるように園側も配慮しなくてはいけないと思います。また、保護者側に不備があった場合でも「事前に伝えました。」と言う伝え方では信頼を失ってしまう為、なぜこちらがお願いをしたのか?子供にどう育って欲しくてこのような決まりを作ったか等を、しっかり説明できると良いと思います。
一方的にお願い事だけを伝えるのではなく、子供の育てたい面をサポートするために、一緒に協力しましょう!といった内容で伝えられるとトラブルにもならずに協力をお願い出来るのではないかと思いました。