保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園保育士女性

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女の子

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トラブルが起きた背景

5歳児を担当していた頃、中国からおとなしめの女の子が引っ越してきました。その子はまだ日本語を全く理解しておらず、園内にも中国語の分かる保育者はいませんでした。自分も中国語で少しでもコミュニケーションを取れないものかと多少メモをしていたものの、それでは意思疎通が十分にとれるレベルではありませんでした。
はじめの1週間はその子も周りの子となんとなく過ごしていたものの、週明けになると不安感が出てきたのか我慢ができず泣き出してしまいました。
その折、中国語の分かる双子の担当児が「抱っこ」という単語を私にこっそり教えてくれました。今まで園内で中国語を使う機会が無く、その子達も言い出すのが恥ずかしかったようです。それがきっかけでその子は双子と友だちになり、そこから友だちの輪が広がっていきました。
その後、英語なら日本人でも中国人でも共通で通じることに周囲の子たちが自発的に気付き、英語を交えながら女の子に日本語を教えてくれるようになりました。色鬼を英語で行うなど遊びの中にも多様性が生まれ、その子も卒園時には他の子と遜色無いほど楽しそうに遊ぶことができるようになっていました。

対応者の中での対応

外国から引っ越して来た子の保育をしたことがなく、自分が彼女を受け入れる準備があまりできていなかったと思います。分からない言語が飛び交う中で1日を過ごすのはとても不安なことだったと思います。子どもたち発信で英語が共通言語であることを知れたのは良かったのですが、まず彼女が一番に頼るべき存在の自分がそれに気付くべきでした。
中国語を喋れる双子は二ヶ月ほどすると引っ越してしまったのですが、その頃には英語と日本語を交えた交友関係が構築されていたので良かったです。中国語、英語、日本語という様々な言語を知ることは子どもたちにも刺激になっていました。
また、英語の色鬼(色を英語で言って遊びます)は年下の子どもたちも模倣して遊びに加わるほど人気になっていました。クラスの垣根を超えて国際的な交流ができたのではないかと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まず英語で交流がとれるか試してみてほしいです。国際言語であり多くの国で通じやすいからです。
また翻訳ツールを積極的に使うべきだと思いました。本来保育中にPCやタブレットを使うことは禁止されていたのですが、本当に言葉が通じない場合は導入するべきだと思いました。
不安で泣いている女の子の姿を見て、上司を説得すれば良かったと少し後悔しています。徐々にコミュニケーションの方法を変えていくことは必要だと思いますが、子どものことを第一に考えて、時代に合った方法で多様な保育ができれば良いなと思います。

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