保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女性
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男の子
トラブルが起きた背景
自閉症傾向の2歳児Mくん。毎日必ず使うお気に入りの車の玩具があった。
その日はみんなより少し遅めの登園でMくんが登園するとお気に入りの車を友だちが使っていた。
普段からMくんは言葉や身振りで「かして」と伝えることが難しく黙って取ったり、力づくで取ったりと危ない場面が多いので、その日も怪我のないよう見守っていた。
すると、友だちのところへ行き車を取ろうとする様子があったのですぐに間に入りMくんに「かしてしようね」と身振りと言葉を伝え、Mくんの手を取り一緒に友だちへ「かして」と伝えた。
すると使っていた子から「だめ」「つかってる」と返事が返ってきた。お気に入りの玩具を貸してもらえず力づくで取りに行こうとするMくん。取りに行こうとする姿を止め言葉で「使いたかったよね。後で借りようね」と伝えるも伝わらず泣いてしまった。
落ち着くまで使いたかった思いを受け止め別の玩具を用意したり抱っこをしながら過ごした。
しばらくすると遊び終わったお気に入りの車を「どうぞ」と友だちが貸しに来てくれた。Mくんはお気に入りの車を貸してもらい嬉しそうに遊び始めた。
対応者の中での対応
予想される行動を考えながら子どもを見守ることで事前に怪我や事故を防ぐことができた。また言葉がはっきりと喋れるわけではないので言葉を代弁して伝えてあげることで思いの共感、受け止めができたと思う。
気持ちが落ち着くまで寄り添って過ごすこともできた。
今後同じ事例が起きた時の対処法
玩具の取り合いは年齢に関わらず必ずあることだと思います。どんな場面でも「使いたい」「まだ遊びたい」とお互いの思いを受け止めてあげ、言葉が難しい年齢では代弁しながら一緒に思いを伝えてあげるなどなるべく子ども同士でやりとりができるように援助していってあげるといいと思います。
今回自閉症傾向の子でしたが、だからといって好きな玩具をずっと使えるなど”特別扱い”をするのは違うかなと私は思っていたのでみんなと同じように対応をしました。人それぞれ考え方があるので難しいですがなるべく凹凸のある子もみんなと同じように過ごせるよう対応に気をつけていました。