保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女性
対応者
対応者 保育士
対応者 男性
お相手
性別 女性
トラブルが起きた背景
発達障害があり、全身性エリテマトーデスにも罹患しており、生活保護受給し無職で生活している保護者Hさん。
保育園利用は養育能力に問題があるため認められていた。発達障害のため、感情コントロールが出来ず、保育園職員の言葉や立ち振る舞いなどで、たびたび激高し、怒鳴り散らし、事務室を占拠するということがあった。
所属課長、係長、園長はそういった状況を異常と考えず、管轄部局への報告をせず、Hさんの傍若無人に付き合い、部下に責任を押し付けていた。
ある日のこと、事務室で「体調が悪い」と15時頃Hくんのお迎えに来たついでなのか、「事務室で体調が回復するまで寝る」と言い、18時まで事務室内で寝ていた。上長が病院へ行くことを進めると激高し始め、怒鳴り散らしながら、玄関に横臥。その他保護者が保育園内に入れない状況となった。
そのため、看護師mさんが「玄関では他の方が迎えに入れない。こちらへ。」と声をかけ事務室へ誘導したところ、「なんだお前!馬鹿じゃねぇの!」と暴言を吐くHさん。約3時間に及ぶ迷惑行為であり、決断力のない上長に代わり「これ以上暴言を吐き、迷惑行為を繰り返すならば警察を呼んで対応します」と電話を取り目の前で電話をしようとしたところ、Hさんがmさんに掴みかかり、上長に電話をとられた。
そのため、mさんは掴みかかってきたHさんをそのまま事務室に誘導し、一対一で話をしたところ、徐々にHさんが落ち着き始め、19時頃降園した。
対応者の中での対応
理解力、養育能力に乏しく、暴言・暴力で今まで自分の思うがままにしてきたことが、Hさんの様子から見てとれていた。対応力のない上長が部下に責をふり、保護者の傍若無人極まりない暴言暴力を容認していたことが一番の問題であり悪い点である。
玄関に横臥し、「お前らの対応が悪いんだ!馬鹿じゃねぇの!頭おかしいんじゃねぇの!」など叫びまくるHさんの行為をただ見ているだけで放置し、その他保護者への対応はすべて部下が行っている状況は異常と言わざるを得ない。
その行為に対し、mさんの「警察を呼んで対応する」と毅然とHさんに向かって話し、掴みかかってきたところを事務室へ誘導。mさんが電話を上長に取られた際、上長より「警察対応の事例ではない!」と言われたが、まずはHさんの掴みかかるという暴力と暴言に対応することが先決であることを話し、Hさんと一対一で対話。
対話したことで、Hさん自身が今まで行ってきた暴言暴力が「私が間違っていた」と話したことから、暴言暴力に対する毅然とした対応は当然の職務であり、良かった点であった。