保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園保育士女性

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

保育園で完全給食の園でしたが、定期的にお弁当の日がありました。
働いているお母さんが多い中、お弁当の日は皆さん頑張って、子どもが喜んでくれる様工夫をしてお弁当を持たせてくれていました。
しかしYちゃんは2回連続コンビニのパン。サンドイッチ。周りの友達も2回目の際には少しざわつきました。
そしてある子が「Yちゃん何でお弁当じゃないの?」Yちゃんは下を向き泣き出しました。子ども達をなだめその場を上手く収めお弁当を食べさせました。
その日Yちゃんのママに今日の事を話しました。ママは「忙しくて、それから料理が苦手で」と。だから仕方ないじゃんといった感じでした。ママはシングルマザーで一生懸命働いています。お弁当だけでYちゃんへの愛情をはかる事は出来ません。事実Yちゃんはママが大好き。だからママにはパンが嫌だとは言いません。
そんな二人を見て私はこう提案しました。「コンビニでも良いですよ。でも1つだけ…お弁当箱に詰めてみましょう!」次のお弁当の日、コンビニのサンドイッチがキレイにお弁当箱に詰めてありました。もちろん周りの友達も何も言いません。Yちゃんもとても嬉しそうでした。

対応者の中での対応

子ども達の前でYちゃんの買ってきたパンやサンドイッチを否定しなかったところ。
その事で他の子ども達もあまりこの出来事に対して記憶が残らなかったと思います。
そしてお母さんに対しても否定をせずに、Yちゃんとの関係をしっかりと理解し対応した事でお弁当に対しての拒絶感を持たせない様に配慮しました。
日頃から忙しいお母さん、きっと私が指摘するまでもなくお弁当に対してYちゃんに引け目を感じたり申し訳ないと思っていたでしょう。それを、例えばYちゃんが可哀想ですよ等と指摘をしたらお母さんの気持ちはどうだったでしょう。
そのままのお母さんで良いですよ、少しだけ工夫をしましょうと伝えた事でお母さんの気持ちも悲観的にせずに前向きになって頂けた様に思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

とにかく言い方1つで全然変わってくると思います。他人に言われるまでもなく気づいていたり、気にしている事が多いと思います。
わかっていることを指摘されると誰でも嫌ですし、ましてやそれが子どもの事だと尚更だと思います。
今回のお弁当の件ではもちろん手作りの物が良いのかもしれません。しかし、それだけで人を判断せずに気持ちに寄り添いその中で提案をしていく事が信頼に繋がるのではと思います。
またその上で少しずつアドバイスをしていく、そうする事で良い方向に向かうと実感しています。

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