保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女性
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男の子
トラブルが起きた背景
昼食を食べて、子どもたちのお昼寝の時間に保育室でそのトラブルは起きた。
いつもお昼寝を嫌がる5歳のKくん。もう体力もついてきて眠れないのはわかるのだが園としてもルールがあり、他の子たちにも迷惑がかかるため布団に横になるよう指示をした。
それでもK君はそれを拒否し大声を出したりおもちゃを出したり、しまいには寝ている子どもたちがいるそばを走り出した。
危険なので無理やり抱きかかえて保育室の外へ出るも暴れるため、そのまま抱きかかえて寝かしつけようとしたところ思い切り肩をかまれた。
やめるよう言ってもやめず、あまりの激痛で思わずK君の耳を強くつねったところようやく離してくれたが、ものすごい歯形が肩についてしまった。
対応者の中での対応
集団生活である以上ある程度はルールを守らなければいけないこと、5歳児なので話して理解できる部分もあるため根気よく話した結果だめだったこと、また周りの子たちに危害が及ぶ危険性があったことから半ば強制的に抱きかかえたことは致し方ないと思う。
他の先生もそのようにしていたので対応そのものは間違っていないと思うが、そうならないよう日頃からK君の抱えるストレスに向き合う工夫はもっとできたかと思う。
またそういう思いからK君の保護者にはそのことを伝えなかったが、伝えたほうが良かった。けがをさせた相手が大人の保育士だからまだ良かったが、これが他の園児だったら大きなトラブルに発展していた可能性もあるからだ。
今後同じ事例が起きた時の対処法
日ごろから昼寝を嫌がる子には家庭での生活リズムを確認し、家庭でも協力してもらえるところはしてもらう。
午前中はなるべく体をしっかり動かせることと、子どもが抱えるストレスについてしっかり観察しておくと良い。
もし可能なのであれば5歳など大きい子がどうしても寝ない場合は、別室で作業するなど柔軟な対応をしても良いかと思う。
保育士といえどけがをさせられても良いわけではないので、その場合は主任や保護者に伝えていい。