保育施設の事例
施設名： 保育園
保育園保育士女の子
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男の子
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トラブルが起きた背景
入社1年目、2歳児クラスの担任になりました。
園児17名、保育者3名のクラスで私以外の2人は1歳児クラスからそのまま持ち上がった10年以上勤務しているベテラン保育士で、園児も15名は持ち上がった子たちでした。
そのうちの1人の保育者KとS君は関係が深く、踏み入ることができないような関係でした。
私は担任だったので出来るだけS君と関わろうとたくさん声を掛けますが、無視をされたり叩かれたり、笑ってくれなかったりと中々関係が作りきれませんでした。
自分の中でどこか「K先生とS君は関係が深いからあんな風にはなれないな」とS君と線引きをしてしまっていました。
子どもたちの午睡時私以外の保育者は休憩へ行くとS君はパニックになり「K先生～」と泣き叫びます。
私なりにKのいない状況を説明したり子守唄を歌ったり等本児の対応をしましたが、どうしても泣き止みません。
次第には「M先生いやだ」と叫び、まるで私が暴力をしたかのように聞こえます。
休憩室にも泣き声が聞こえたようでK先生が覗きに来て泣き止ませ、寝かしつけをしてくださいました。
K先生には「自分でなんとかしなさい」と指摘され、1年目の私は戸惑いました。
K先生には謝罪し自分の保育を考え直しました。午睡後、S君と一対一になる時間を作っていただきS君とゆっくり話すことになりました。
私が寝かしつけをすること、S君がK先生のことが良かったこと、K先生があの場でいなかった理由を話しました。
S君には「不安にさせてごめんね」と謝り「S君のことはすごく好きだから今度は一緒に寝てくれると嬉しいな」と丁寧に伝えてみました。
すると2歳児なりに考えたのか少しずつ笑顔が見られるようになりました。
その後午睡前も出来るだけ本児といる時間を増やし笑顔で対応せることで、少しずつ泣くことも減り寝かしつけを成功するようになりました。
そして3月クラス替え頃には「1番大好き」と言ってもらえるようになりました。
対応者の中での対応
良かった点は自分でS君と話す場を作りたいと言えたことです。
そこでじっくり本児と話せたことで自分の考えを改めることができ、その後の保育でのあり方を変えることができました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
自分の中で物事を勝手に決めつけず、無理だったら無理で終わらず色々なことを試していけるといいと思いました。
他者の良いところは盗み、自分の知識等は恐れず試していけるといい結果になると思います。
保育の中だけでなく生活面でも何事もチャレンジしてみると意外とできたり、新しい発見があったりすると思うので線引きせず楽しく人生を歩みたいと思います。
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