保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園保育士女性

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

保育士として働いていた保育園では、毎年12月に各組ごとに劇やダンスなどの出し物を披露するお遊戯会が行われていました。
私は、5歳児たちの組の1つで行われる劇の練習を、担任の保育士の方と一緒にサポートすることになりました。
その際に、園児の女の子が主役をやりたかったものの、他の女の子に主役を譲ることになった出来事がありました。
女の子自身は、少し落ち込んだ表情を見せていたもののその日のうちに気持ちを切り替えて、代わりにやることになった猫の役を一生懸命練習していました。
しかし後日女の子を迎えに来た母親のIさんから、猫役では劇での出番が少ないため、劇の主役を自分の子どもに変更して欲しいと強く言われました。
Iさんが子どもの配役に関して納得できていない様子だったので、Iさんに主役をやりたい子が他にもいて、お子さんは自分から主役を譲ったことを説明しました。
しかし、それでもIさんは自分の子どもの気持ちを尊重していないと怒りが収まらない様子だったので、お子さんに主役をやりたい気持ちはあるかを尋ねました。
すると、お子さんは今は猫役を頑張って練習しているから、お母さんにもその姿を見て欲しいと笑顔で答えました。
Iさんは、子どもが猫役でも頑張ろうとしていることに気づいたようで、取り乱して申し訳なかったことを謝罪した上で、お遊戯会での子どもの姿をしっかり見ますとおっしゃって、そのままお子さんと一緒に帰宅されました。

対応者の中での対応

対応に対して、自分の力だけで無理に説得しようとせずに、母親であるIさんにとって最も大切な存在であるお子さんの力を借りて解決に導けたことが良かったと思いました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

Iさんの場合では、怒りを鎮めて欲しいと思いIさんの話をあまり聞かないままこちらの話を始めてしまったため、なぜ怒っているのかやお子さんから役がどう決まったのかをどこまで詳細に聞いているのかを最初に確認した上で、誤解されている点を明確にしてから、こちらが話し始めることでより早く納得してもらえて、より良い結果になると思いました。

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