保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園保育士女性

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女の子

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トラブルが起きた背景

当時0歳のYちゃんは、両親ともに忙しいご家庭の中で育っていました。
父親はほとんど単身赴任の状態、母親も延長保育を利用している程忙しいご家庭です。
自分の勤めていた園では担当保育制を導入しており、1歳児の場合は一人につき三人のお子様を担当することになっていました。
そこでYちゃんはA先生が担当することになりました。
Yちゃんは家庭でもかなり甘えん坊なほうで、A先生にも常にべっとりとついて回っているようでした。
午睡の際はA先生が必ずそばについていないと起きてしまったり、泣いて寂しさを訴えていました。A先生自身も、Yちゃんの心の支えになれたらと彼女にほとんどかかりきりの状態です。
しかしA先生には他の担当児もいますし、同じ部屋にいる他の子供達と関わるときもあります。
そんなときYちゃんは部屋の隅で何もせずぼーっとしていたり、逆上して他の子を押しのけ遊びに入ってくるようになってしまいました。
様々な保育士や友達と少しずつ交流が生まれてきても良い発達段階であるにも関わらず、A先生に固執しているYちゃん。友達を押しのけてしまうことも後々怪我や喧嘩等の大きなトラブルに発展しかねないことから、どうにか変化が加えられないものかと同じ部屋の先生方内で議題が上がっていました。
まず、A先生とYちゃんの距離を少しずつ離すことにしました。
無理矢理離すのではなく、代わりに他の保育士や友達と遊ぶことが楽しいと感じられるように関わることで自然と距離が離せるようにしました。
特に、A先生以外の保育士達がYちゃんと関わる時間を多く取ることを大切にしました。
普段の関わりが増えることで信頼関係が芽生え、午睡などの際もYちゃんが安心感を持つことができるようになるからです。

対応者の中での対応

A先生自身責任感がとても強く、「自分がYちゃんを支えてあげないといけない」と共依存のような関係に陥っていました。
「同じ部屋の保育士同士で助け合うことの大切さ」「Yちゃんが今後、様々な友達や大人達と関わり合いながら成長ができるように」等、保育士間でも話し合いました。
A先生の責任感も大切ですが、他の担当児もいるので固執のしすぎは禁物です。保育士自身の緊張をほぐすことで、二人の関係性も少しずつ変わっていったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

保育士同士で声を掛け助け合いながら、少しずつお互いの執着がほぐれていくようにします。
1歳後半ともなると、今後の発達的にも周囲との交友関係の構築は必要だと思います。
保育士が少しずつその導線をひきながら友達と遊ぶことのできる時間を増やしていくことが大切だと思います。

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