保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園こども園保育士女性

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

性別 女性

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トラブルが起きた背景

延長保育の時間帯、死角になる場所が少ない見通しのいい園庭にて、KくんSくんが追いかけっこをしておりました。
障害物もほとんどなく、周りに他の園児もほとんどおりませんでしたので、少し離れたところから私は見守っていました。
Kくんは外国籍のお子様で、日本語の他にポルトガル語を話せました。
その時もSくんに、ポルトガル語で何かを叫んだところ、Sくんは「わからない言葉で喋るな!」と怒ってしまい、追いかけていく勢いのままKくんを押し倒して、そのままKくんは額を地面に打ちつけて擦りむいてしまいました。
Kくんが倒れてしまったところで私が駆けつけ、すぐに額の怪我の消毒を行いました。Sくんはバツが悪そうに遠くから見守っていましたが、謝ることはありませんでした。
詳しく話を聞くと「わからない言葉で何か言われたから、悪口言われたんだと思ってムカついた」とのこと。
Kくんが言うには「悪口は言ってない。でも捕まえるもんなら捕まえてみろ!みたいなことは言った」と言っていました。私もポルトガル語は分かりませんので、本当のところは分かりませんが、二人は話し合って仲直りできました。
その後Kくんのお母さんHさんがお迎えに来て事情を説明しました。Hさんは「人種差別だ!許せない」と憤慨されておりました。
Hさんには「子供達の中に人種差別をする意思は今回は見られませんでした。
お相手のお子さんは、聞いたことがない言葉を追いかけっこの途中で聞いて、なかなかKくんを捕まえることもできなかったので気持ちがピリピリしていたのだと思います。
そこで言われた一言についイライラしてしまい、悪口を言われたんじゃないか?と思ってしまったのではないかと思います」と私が伝えました。
実際気持ちがピリピリして…などはSくんは言っていませんでした。
しかし追いかけっこを見届けていた私が受け取った、二人の雰囲気や態度からの印象を、ちゃんと伝えないといけないと思い、私の考えも含めてHさんにはお伝えしました。
Hさんもその時の様子が見えてきたのか徐々に落ち着いて、SくんやSくんのお母さんとも話して納得していただけました。

対応者の中での対応

私の考えや思ったことも素直に伝えられたことが、結果、Hさんに現状を理解していただけることに繋がったのでよかった。

今後同じ事例が起きた時の対処法

もう少し、子供たち自身にも当時の気持ちや、本当はこうしたかった、などをお母さんの前で話してもらえたら、もっと子供中心の話し合いができたのではないかと思っています。
この当時は私とHさんだけの話し合いでしたので、子供達のリアルな声も同時にお母さんに聞かせてあげられたら、お母さんも子供たちももっと納得のいく結果になったかと思いました。

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