保育施設の事例

施設名: 幼稚園

幼稚園幼稚園教諭女性

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男の子

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トラブルが起きた背景

年中児クラスの子たちで文字が書けるようになった子が増えてきたことから、手紙を書いたり郵便屋さんごっこをしたりする姿が見られるようになってきた。
遊びの場面以外でも家で手紙を書いてきたものを友達に渡す姿も出てきて手紙交換が活発に見られるようになった。
Aくんは朝Hくんと同じ時間のバスで登園してくる。
バス内で手紙交換をしたらしく、朝クラスに着くとお互いの手紙を見合って喜んでいた。
少しすると、Aくんが手紙の中からキャラクターのシールを出してお道具箱の中にこっそりとしまった。
園で物の交換ややり取りは禁止されているのでAくんに声をかけたところ、シールをもらったことを伝えてくれた。
これを機に手紙交換は良いが中にシールやビーズなどの物を入れることはやめるように子どもたちに話をしたとともに、他の先生方にも様子を伝え、情報を共有し共通の対応を取ることになった。
保護者の方へ連絡をし、物のやりとりは控えるようにお願いをした。するとHくんの保護者から翌日電話があった。子どものやりとりのことだし多めに見ることはできないのか、頭ごなしにダメと決めつけるのではなく交換したい子どもたちの気持ちを大切にして欲しいとのことだった。
保護者の方の話を聞き、AくんとHくんの仲がとてもよく普段から家でもやりとりをしていることも伺った。
2人のプレゼントしたいという思いに共感しつつ、決まりを守ることの大切さも伝えていきたいと話をしたのだが、理解していただけないようだった。そこで、園の方針として物のやりとりは禁止していることを改めて園長先生からお手紙で保護者の方に園全体でお伝えすることにした。
大事になってしまったが保護者の方からは理解を得られ、本来の手紙の交換の楽しさを子どもたちが感じることができるようになった。

対応者の中での対応

物の交換が元々禁止されていたこともあり、見つけた段階ですぐに決まり事を子どもたちに伝えることができたのはよかった。
一方で保護者から理解を得られなかったのは、園としての決まり事が伝わりにくかったからだとも思う。
入園説明会で伝えた以降は特にお伝えする機会がなく各クラス担任に任されている現状があったので、改善しなければならなかったのだと思う。
結果として園全体で情報を共有し、決まり事を改めて文章でお伝えすることができたので、保護者の方にもわかりやすくお伝えできたと思う。

今後同じ事例が起きた時の対処法

手紙のやりとりはどこの園でも見られる光景だと思います。手紙の中にシールやビーズなど細かな物を入れられると、正直見つけるのはかなり困難です。
普段から物のやりとりは園ではしないこと、決まり事としてあることをしっかり子どもたちに伝えておくことである程度は防げるトラブルであると思います。
一方で、子どもたちに伝えても約束事を破る子も中にはいます。
お家の方と連携をし、手紙交換の際にはチェックをしてもらうことやお家でも決まりごとを伝えていただくようにしていくといいかもしれません。
シールやビーズで済めば良いですが、中にはお金を入れてくる子や高価なカードなども入れることがあるようです。
私のクラスではそのようなことはありませんでしたが、物によっては大変なことになりますので、厳しいかもしれませんが目を光らせておくことが大事だと思います。

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