保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園アルバイト男の子
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
性別 男性
トラブルが起きた背景
園行事の一つである運動会は、幼児の疲労を考えて毎年午前中のみ、お弁当無しで行われていた。
お昼ごはんを挟まないという事で、園では運動会にあたり複数のお願いを保護向けに印刷物で配布していたが、飲食による記載は特にしていなかった。
するととある年、保護者Sさんが運動会の最中にお酒を飲んでいて他の保護者から園にクレームが来た。
こちらから事情を聞いてみると、Sさんは酔っ払ったり他の人に迷惑をかけていたわけではなく、ただ水分補給として少し飲んだだけだから問題ないと主張した。
しかし印象的に良いものでもなく、水分補給はお酒の他でもとることができるという理由から、翌年から禁止という決断を出したいと園長に伝えた。
それが通り、翌年からは配布物でも飲酒禁止と記入され、Sさんにも理解してもらった。
他の保護者からは、安心したというお手紙を受け取った。
対応者の中での対応
保護者からクレームが来たときに、勇気をもってSさんに話に行ったこと。
事情を聞いてもいないのに一方的に決めるのはよくないため。
翌年からは禁止と決定してしまってはと進言したのも、保護者の安心を得るのに適していた。
今後同じ事例が起きた時の対処法
クレームを受けたときに、その話をしてくれた保護者の話をきちんと聞くのは大事だが、すべてを鵜呑みにするのもよくない。
相手がいる場合は相手、そうでなければ状況など自分で調べられるところは調べて、それからどう対処するのか決断するのが良い。
時にはこのケースのようにお酒を飲んでいる保護者といった話しにくい相手もいるが、勇気を出して話を聞くことも必要になる。
また園の行事における保護者向けの印刷物は、内容がかなり大事。
こういうことは言わなくてもわかるだろうと勝手に認識していても、案外意図が伝わっていないことが多いためだ。
よって小さなことでも、問題になった時点で今後の対処法を園で決め、印刷物でお知らせすることが必須となる。