保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園幼稚園教諭女性
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男の子
トラブルが起きた背景
年中児の担任の時、学年が変わったばかりの頃です。
Y君とS君は年少時も同じクラスでした。Y君は月齢も低かったこともあり少し幼いところがありました。年少時の担任の先生からも、言葉が上手く出なくて噛みついてしまったり手が出ることがあると申し送りは受けていました。なので注意はしていたのですが、クラスの水道で順番待ちをしていた時にトラブルは起きました。S君が手を洗っていた時にY君がS君の腕を思いきり噛みました。腕にくっきり歯形が付くほどで、すぐに流水で冷やしその後冷えピタを貼り対処しました。年少時にも二人の間に同じようなことがあったので正直やってしまったなと思いました。
学年が変わったばかりで子ども達も少し落ち着かないところもありました。Y君に事情を聞いたのですが、噛んでしまったこと、何が悪かったのかときょとんとした様子でした。そのためすぐにごめんねは言えませんでした。
S君のことは好きな友達だったのですが少しいきすぎたところもあり、順番待ちをしていたにも関わらず自分が先に先にと言う気持ちになったらしく、口で言えず噛んでしまったようです。
Y君には一旦その気持ちを受け止め、噛んでしまったことは悪いこと、友達を傷つけてはいけない、自分がされたらどんな気持ちになるか、どうしたら良かったか等を個別で話し合いました。
S君にも事情を聞き保護者の方には電話で説明し、その後自宅に向かい直接謝りました。
今後はさらに注意して見ていくことをお話ししました。
対応者の中での対応
園児二人の話を聞きなぜそうなったのか、その時の気持ちを受け止めながらも良いこと悪いことを個別に話したことです。
何かトラブルが起きる時には必ず理由があるのでしっかり話を聞くこと、そして保護者の方にはしっかりと状況説明と謝罪をし今後安心して園生活が送れるようにと話をしたこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
しっかりと子どもの話を聞き良いこと悪いことを伝えること、トラブルが起きる時には必ず理由があるのでしっかり聞き気持ちに寄り添えると良いと思います。
また保護者の方には丁寧に謝罪すること、なぜそのような状況になってしまったのか、先生は見ていなかったのかを問われると思うので状況を説明できるようにしておくことです。
大切なお子さんを預かる身なので怪我は一大事です。我が子が怪我をして帰ってきたらとても心配になるので、保護者の方と子どもが安心して園生活を送れるような対応が良いのかと思います。