保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園幼稚園教諭男の子
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Aちゃんが年少で入園し、延長保育も利用していた時のことです。
延長保育利用とのことで両親共働きでした。入園して少し経ってからのことですが、Aちゃんはまだおむつが外れていませんでした。
園のシステム的に4月から延長保育は可能で、その後に入園式がありクラス登園が始まります。
なので入園してまず初めに延長保育の利用からでした。なので保護者とのやり取りやその子の特徴もわからないままです。これは保護者も不安だったと思います。
そんな中クラス登園も始まり、クラス→延長保育の流れになります。何かあれば担任から申し送りがあるのですが、特になく受け渡しでした。そして延長保育の時間になったのですが、お母さんのお迎えがすぐにありました。
トイレに行く時間もなくすぐだったので、おむつの確認もしていませんでした。
すると家に帰ったお母さんが「これは朝登園させた時のおむつなので、園では一回も取り替えてくれていないのですか?」と連絡があったと言うことでした。
クラスもまだ落ち着かずバタバタしていたこともあり、担任も気が回っていなかったと思います。
延長保育でも確認している時間がなかったため、担任に確認しお母さんに伝えました。
実際にトイレには行っていましたがおむつの交換はなかったようです。
Aちゃんのお母さんはとても様子を気にしていて、トイレや指しゃぶり等も気にしていました。
担任もかなり注意して連絡帳やメモを気にかけていましたし、延長保育の先生もお母さんの気持ちに寄り添えるようAちゃんの様子を気にかけ、お迎えの際には伝えていました。
そしてお母さんとのコミュニケーションが取れてきたのですが、お母さんがAちゃんの様子がやはり気になるようで仕事を辞め、Aちゃんとの時間を増やすことになりました。
Aちゃん自身はお母さんの心配をよそにとても明るく伸び伸びしていたので、その様子も伝えながらお母さんの不安な気持ちを少しでも取り除けるようにしていきました。
対応者の中での対応
クラスでの様子、延長保育での様子を明確にお母さんに伝えたこと。
お母さんの気持ちに寄り添い、何に対して不安なのか、どうして欲しいのかと言うことを聞いたことです。
できれば入園までにおむつは外して欲しいのですが、おむつのチェックやトイレチェックを入念にしお母さんに伝えられたことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
おむつが外れない園児が年々増えているように思います。
今回のお母さんはかなりの不安症で、Aちゃんの園での様子をとても気にしていました。
そして、それに対して園の対応がちゃんとされていないと不安に思っていたようです。
仕事もしていて、第一子の一人娘と言うこともあり、何もかも初めてのことだったので余計に不安だったと思います。
それが気がかりで仕事も辞めてしまう程だったので、少しでもその不安を取り除きたいなと思いました。
お母さんの不安な気持ちやどうして欲しいかを聞きつつ、園での様子を細かに伝えていくことで、少しの安心を感じてもらえるのではないかなと思います。