保育施設の事例

施設名: 幼稚園

幼稚園幼稚園教諭男の子

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

今から10年ほど前の出来事です。
幼稚園で勤務していた私の先輩、I先生が経験したトラブルです。
I先生は当時で10年目の大先輩。(私は4年目でした)
I先生のクラスに若いご夫婦の保護者Sさんがいました。
Sさんは当時20~25歳くらいのとても若いご夫婦。
お子さんのMちゃんは3歳から入園し、とてもかわいく元気いっぱいの女の子でした。
特に問題もなく過ごしていましたが、I先生が受け持った年長さんの時に事件は起こりました。
いつもバス降園だったのですが、ある日Mちゃんのお父さんから保育中にお電話がありました。
「今日はバス降園ではなく迎えに行きます。」
とのこと。
連絡を受けたI先生はMちゃんをバスには乗せず、お迎えに来たお父さんにお子さんを受け渡しました。
しかしその後Mちゃんのお母さんから連絡が。
「バスが来ないんですが・・・」
どういうことか分からず事情を話すとお母さんは激怒。
実はお母さんとお父さんは離婚協議中で、お母さんはお父さんにMちゃんを会わせないようにしていたそうです。
それに納得いかないお父さんが、勝手にMちゃんを幼稚園から連れて行ってしまったのでした。
何も知らなかったI先生はじめ園側は大慌て。
まずは謝罪しこちらからすぐにお父さんに連絡。
お父さんは園からの電話には出ませんでした。
「こちらで対応しますから!もういいです!」と言われお母さんはそのまま連絡がその日は取れなくなってしまいました。
翌日お母さんのSさんから連絡があり、Mちゃんは無事に帰宅できたそうです。
しかしお母さんはカンカンに怒っていました。
「どうして勝手に父親に引き渡したんですか?」と。
I先生と園長で対応していましたがとにかく謝っていました。
「申し訳ありません。今後は気を付けます。園の中でも対応を考えます。」
と何度も伝えたそうです。
途中からお母さんも冷静になってきたのか、帰るころには「こちらもしっかりと家庭状況を伝えていなかったので」
と言って帰宅されました。
その後園の中で会議を重ねお迎えについてのルールを設けました。
お迎えの対応者について保護者側からしっかりと周知してもらうこと。
(お迎えの対応者の一覧を提出してもらい、それ以外の方には対応者からの連絡がしっかりとない限り引き渡しはしない)
というルールです。
そのルールを保護者に周知する前にSさんにも確認を取りました。
了承していただき、その後園ではお迎えについて慎重に対応するようになりました。

対応者の中での対応

当時、お迎え等について今ほど慎重な対応はしていませんでした。
今の時代から考えると恐ろしいことですよね。
田舎の幼稚園ということもあり、危機感が薄かったのはとてもよくなかったと思います。
I先生はじめ園の対応としてはまずはしっかりと謝罪し、すぐに園で対応を考えた点はよかったかなと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

子供の家庭状況をしっかりと把握できていなかったり、お迎えのルールが徹底されていない場合このような状況になった時の対応は難しいと思います。
ただ、いつもと違う方がお迎えの場合は慎重になったほうがいいかと思います。
今回の例だとお父さんのお迎えはかなり珍しかったので「お母様はご存じでしょうか?」という確認は入れるべきかなと思います。(お父さんが「母親も知っている」などと言ってしまえばそれで終わりですが)
また、もうすでにお迎えのルールが徹底されている園は多いとは思いますが、離婚問題や家庭間のトラブルは必ずある問題だと思うので、しっかりとしたルールを作ることはとても大切だと思います。
また、家庭状況をしっかりと伝えてもらうような信頼関係の構築も必要かと思います。

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