保育施設の事例
施設名: 幼稚園
保育園保育士女性
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
性別 男の子
トラブルが起きた背景
新任で年少クラスの担任をすることになり、T君は入園して間もなく、他の子を叩く、唾をかける、活動に集中できない等、問題行動が目立つようになりました。
とくに3月生まれで一番小さい隣の子に、乱暴にあたることが多かったです。
園生活になれてくると、園児立ち入り禁止区域に勝手に入っておもしろがったりしました。
T君を制し、二人で話しても自分の目を見て話を聞こうとしてくれません。
そしてまたしばらくして同じような行為を繰り返すのです。
言葉で理解してくれるものではないと対応に悩み、主任に相談し、絵カードを使ってT君に伝えたり、職員会議でT君の行動について現状を伝え、遊び時間等、一緒にできる限り目を配ってくれないか相談しました。
また、発達障害の可能性も考え、親御さんに失礼のないように状況を報告し、発達支援センターに繋げました。
対応者の中での対応
できる限り目を配って行動を未然に防ぐ、二人きりで話したり、絵に描いて伝えたり、問題行動が多い日の部屋移動については、他の子と距離をとり教員と行くなどしました。
そのほか、一人で悩まず、周囲の力を得られるようにしたこと、親御さんに事実を伝えセンターへ繋げたことはよかったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
親御さんの気持ちにもっと寄り添ってあげられたらよかったと思います。
センターからは発達障害の可能性は低いといわれたようで、とりたてて騒ぐことはないのではと「思いたい」親御さんの気持ちもわかる反面、現実的に園生活で困り行動が多いのをどうやって伝えればよいか、どうやって解決すればよいか、本当に悩みました。
教員のいたらなさではと不信感を持たず、園生活に安心してほしい・思い詰めさせたくないという思いと、私の力不足ではと自分を責める思いで、本当に辛く今でも思い出して胸が痛くなります。
一人で悩まず、園全体で事にあたることで教員も子どもも親御さんも救われると思います。