保育施設の事例

施設名: 幼稚園

幼稚園幼稚園教諭女性

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男の子

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トラブルが起きた背景

Rくんは入園した時からとってもやんちゃな男の子。年長組になってもたまに手が出てしまったり順番が守れなかったりする時があるため、園全体で注意深く見守っていた。  
ある日園児たちを園庭で遊ばせている時、年少組の子が使っていたおもちゃが欲しくなったRくん。「貸して」とは言ったものの強引におもちゃを奪い取った。
仲裁に入ろうと保育者のAさんが駆け寄って行く途中、取られた年少組の子が泣き出してしまうと、戸惑ったRくんはその子を蹴飛ばしてしまった。  
Aさんは強くRくんを叱った。「人が使っている物を強引に取ってはいけない。泣かせてしまったら謝らなければならない。人を蹴ったり叩いたりしてはいけない。自分より小さい子に暴力を振るうなんて絶対にいけない。」このような内容の事を出来るだけ冷静に低い声で怖い顔をして伝え、Rくんも反省した様子を見せていた。  
Rくんの母親にはお迎えの時にその事を伝えておいたが、夕方に園に母親から「Rが先生に”Rくんは本当にバカだ。大嫌いだと言われた”と言っているが本当か」と電話があった。決してそのような事は言っていない、強く叱ったが人格否定したり傷つけるような言葉は使っていないと伝え、Rくんが叱られている様子を見ていたベテランの先生と他の園児の証言があり、次の日には誤解が解けRくん母から謝罪を受けた。
きっとRくんは叱られた事に納得がいかず、傷ついて嘘をついたのだと思ったAさんはもう一度Rくんと話し合う時間を作った。
「先生に叱られて悲しかったんだね。”バカだ、大嫌いだ”って言われているような気持ちになっちゃったんだね」とRくんの気持ちに一度寄り添い「そんな事は思っていないよ。Rくんの事が大好きだから叱ったんだよ。でも嘘をつくとお母さんも先生もみんな悲しいし、Rくんだってこうやって困る事になるよ。本当の事だけお話しするようにしようね」と伝えた。

対応者の中での対応

Rくんは叱られた事が悔しくてきっと「先生を困らせてやろう」という気持ちで嘘を言ったのだと思う。
しかし嘘である事をきちんと証明出来た事で「嘘は必ずバレる、嘘をつくと最後に困るのは自分だ」という事が体験させられたのは良かった点だと思う。
また嘘がバレて気まずい気持ちになっているRくんの気持ちに寄り添い、フォロー出来たのも信頼関係の回復に繋がったと思う。 一方で叱った際に一度にたくさんの内容を詰め込みすぎたのも、Rくんからの反発を買った原因だと思う。
今回の件に関しては、小さい子に暴力を振るったという点を叱るだけにした方がRくんに伝わったのではないかなと思う。

今後同じ事例が起きた時の対処法

基本的に子どもは自分の都合のいいように嘘をつくものです。
叱ったり注意したりする時は他の先生のいるところで行う事で後から「言った言わない」のトラブルを避けられるのではないかと思います。
しかし子どもによっては、他の先生や園児に見られている所で叱られると傷つく子どももいるので、当たり前ですが普段から子どもの性格をしっかり見ておく事がとても重要です。
また、保育者側に少しでも非がある場合はすぐに謝罪し反省する事が重要ですが、園児の嘘などによって事実無根の誤解を受けてしまった時には、誤解である事は絶対に譲らずに伝え続けるべきです。
保育者から見た事実を詳細に伝えこちらに非がない事をしっかり主張し「お子さんに誤解を与えてしまったのですね、私もショックです」くらい強気でいて下さい。
下手に謝ってしまうと有耶無耶になってしまうと思います。自分の保育に自信を持って頑張りましょう。

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