保育施設の事例
施設名: 幼稚園
反りが合わない園児が喧嘩を繰り返した事例
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
反りが合わない園児が喧嘩を繰り返した。
言葉が出てきたことで手が出ることは減った。
子どもと場面に合わせて臨機応変に対応する。
トラブルが起きた背景
同じクラス内のAくんとBくんは共に2歳。
まだ自分の気持ちを言葉で伝えることは難しいため、どうしても手が出てしまいます。
2歳なので噛みつきもある年齢で、喧嘩の場面の度に保育者が言葉で介入していたものの、どうしても間に合わないときもありました。
AくんとBくんはなぜか反りが合わず、同じおもちゃが好きで頻繁に取り合っていました。
保育者もそのことを理解していたので自分含め他の保育者も目を配るようにしていましたが、喧嘩になるといつも少し体の大きいAくんが先に手を出してBくんが泣くというパターンになっていました。
子ども同士の喧嘩で手が出てしまった場合は保護者に報告するルールになっていたため、Bくんの保護者にはいつもお友達と喧嘩してしまって叩かれてしまった、または噛まれてしまったと伝えることが多かったです。
加害してしまった子どもの名前は伝えないルールになっていましたが、あまりにも続くのでBくんの保護者も相手が誰なのか気になって相手について聞かれることが多くなりました。
しかし保育者はAくんの名前を伝えることはなかったため、Bくんの保護者と保育者の間でギクシャクしてしまう時期がありました。
秋の終わりごろにはAくんもBくんも少しずつ言葉が出てきたため、自然と手が出ることは減りました。
時間が解決してくれた形になりました。
対応者の中での対応
良かった点としては、Aくんの名前を伝えなかったためAくんのプライバシーや自尊心などは守れたかとは思います。
しかし、Bくんの保護者の立場になると納得できなかった期間は長く、喧嘩の度に手を出されて泣かされてしまうBくんには可哀想なことをしたと思います。
言葉が出ない時期の喧嘩とはいえ保護者としてはその様子を見ることがないため、理解してもらって納得してもらうことは非常に難しかったと感じます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
2人の遊ぶ場所を離そうとしても、同じおもちゃが好きなためどうしてもくっついてしまうし、保育者の数も限られているため付きっきりとはいきません。
低年齢児の喧嘩については保育者の永遠のテーマかと思いますが、子どもと場面に合わせて対処していけるようになりたいと思います。