保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園幼稚園教諭女の子
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
担当しているクラスで席替えをした翌日に、保護者Uさんから電話が来た。
娘が昨日の席替えでIくんの隣になったが、ウマが合わないので変えてほしいと言われた。
Iくんは在籍している幼稚園児の中でもすこぶる元気な男の子で、過去にイタズラして周囲を困らせるようなこともあった。確かに性格のおとなしめなUさんの子、Eちゃんとは合わないかもしれない。しかし性格が両極端すぎて逆に特別トラブルになりそうな関係でもないと判断し隣の席にした。こちらも目を配っているため様子を見させてくださいと伝えたら、Uさんは何かあったらどう責任を取るのかと憤慨している様子だった。
一度電話を切りIくんの以前の担任や主任に報告と相談をした。
するとIくんは成長とともに落ち着きが出てきたから問題ないのではないか、主任もこまめにクラスを覗いてサポートすると言ってくれた。その話をUさんに伝え席はそのままにしてもらった。
対応者の中での対応
良かった点は、過去Iくんのクラスを担当した先生や主任に相談したこと。
まずIくんの担当になったばかりであまり彼のことをよく知らなかったので、担当したことのある先生の話を聞くことで彼のことを理解するきっかけを持てた。
そしてその上で席替えのやり直しが必要か検討したので、保護者にもきちんと説明ができたし、今後のIくんやEちゃんについて具体的にどういった点に目を配るべきかわかった。
そして主任に相談したことで助けを得られることもできた。何かあったら責任を取ると言っても、起きてしまった事故を防ぐことはできない。だからこそ少しでも主任なり他者の力を借りてトラブル防止に対応することはとても大切だ。
悪かった点は、クラス替えの前に調査が不十分であったこと。Iくんの噂は聞いていたものの特段関心を持っていなかった。もっとよく調べておけば電話が来たときに即対応できたかもしれない。