保育施設の事例

施設名: 幼稚園

幼稚園幼稚園教諭女性

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女の子

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トラブルが起きた背景

あるときお帰りの支度をしている際、Rちゃんの鞄から食べ物の臭いがした。
見せてと言っても頭をふるため何度かお願いしたらようやく見せてくれたのだが、その日の給食で出された野菜だった。嫌いなものが出て食べられないから持って帰ろうとしたそうで、泣きながら教えてくれた。どうしても食べられないものは教えてくれれば残していい、持ち帰らなくていいと伝えその後は分かってくれた。
しかし数日後また鞄にシミを見つけた。食べられませんと言うのが嫌だから持って帰ると言い張るRちゃんに、それなら明日から一緒に食べようと言った。
次の日からしばらくRちゃんの隣の席で自分も給食を食べ、自分の好きなものや嫌いなものをRちゃんに伝えた。そして自分が嫌いなものを我慢して食べている様子を見せ、Rちゃんにやってみるかと尋ねた。Rちゃんは我慢して食べるときもあれば食べたくないというときもあったが、残すことにも抵抗がなくなってきたようだった。
席替えで一緒に食べなくなってからも、Rちゃんは内緒で鞄に入れ持ち帰ることがなくなった。

対応者の中での対応

あまり自分のことを口にするのが得意でないRちゃんの性格をよみとり、鞄に入っているおかずを見た時点でもう少し気にかけてあげるべきだった。
育った環境において食事を残すことに抵抗がある子、自分はとても悪いことをしていると感じている子もいるのだということを教諭という立場なら知っておいた方が良かった。
しかしその後給食時にRちゃんと交流を深めたことは、Rちゃんの罪悪感を薄めるのに効果的だった。おかずを残す行為をやめさせるとともに、交流を深めたことは他の嫌なことがあったとき、先生に相談しやすい環境づくりができたのではないかと思う。
自分の想いを伝えるのが苦手な子には必要な対応であった。Rちゃんの信頼を得られた。

今後同じ事例が起きた時の対処法

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