保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園幼稚園教諭女性
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男の子
トラブルが起きた背景
終わりの会を済ませ、バスコースごとに並んで子どもたちを待たせていたとき、それは教室内で起こりました。
日頃から落ち着きがなく、周りのお友達に暴言を吐いたり暴力をふるったりするI君が、隣に座っていた同級生の男の子にちょっかいを出していたのです。周りから見ていると、楽しそうに過ごしていたので私たちも気づけずにいたのですが、なんとI君はそのお友達の耳にセロハンテープを丸めたものを入れていたのです。入れられた男の子もはじめは少し嫌がっていただけでしたが、そのうち激痛を訴えたため保護者の方にそのことを話し耳鼻科を受診して頂くよう伝えました。
幸い、病院にて無事にセロハンテープは取り出せたので、それ以上大事にならずに済みました。
対応者の中での対応
もともと落ち着きがなく、トラブルを起こしやすい子は常に様子を見ていないといけないと思いました。
被害に遭った相手の子は体格もよくI君にもパワーで負けないことや、I君とはプレ時代からの顔見知りで大丈夫だろうと油断していた部分がありました。そこは大いに反省しなければならない点だと思います。
男の子は特に何かあってもいちいち話さなかったり、うまく言葉で伝えられなかったりする子が多いので被害に遭っていてもこちらに報告してこないこともあります。
なので、何かされたりしていないかこまめにヒアリングする必要がありました。
良かった点は、ありのままを被害に遭った子の保護者に伝え、すぐに耳鼻科を受診してもらえたことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
トラブルを起こしやすい子どもは、どんなに忙しくても誰かしら必ず目をかけるようにしておく必要があります。
また周りの子たちの様子もおかしいとこがないか、まめに観察しておくと良いと思います。
仮にその現場を目撃していなくても、何か少しでも異変や可能性がある場合はクレームを恐れて躊躇することなく、保護者の方にしっかりとお伝えし医療機関を受診してもらったほうが、後々大きなトラブルに発展するのを防ぐことにつながります。