保育施設の事例

施設名: 幼稚園

幼稚園幼稚園教諭女性

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男の子

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トラブルが起きた背景

K君が年少の頃、お母さんの妊娠、出産があり赤ちゃん返りが起きたことについてです。
K君は保育園にも通っていて集団生活に慣れた、とても愛嬌のある活発な子どもでした。お母さんもそんなK君にはだいぶ手を焼いているようで、ちょろちょろ動き回ってお母さんを振り回すような活発さでした。
お母さんの妊娠がわかり、職員達もよりK君の様子に気をつけるようにしていました。
お腹が大きくなって動くのも大変になってきてもK君はお構いなしで、お母さんは困っているようでした。
お母さん自身こんな大変なK君から少しでも離れ、家での時間や自分の時間が欲しいというような感じで、里帰り出産への不安やその間のK君の預け場所なども不安にしていました。
そんな中K君は少しずつその様子を感じ始め、少しの間幼稚園をお休みすること、赤ちゃんが生まれることをわかっているようでした。
無事に出産し、里帰りから戻り幼稚園の通園も再開された時からK君の様子が少し変わりました。
今までいつもにこにこしていたのにあまり笑わず、幼稚園生活を忘れてしまったような様子でした。
こちらも事情を知っているので無理のないよう接し、まずは楽しく通えるようになることを目指していました。
お母さんは赤ちゃんのお世話があるのでよりK君を預けておきたい様子でした。K君が園生活に慣れてきてもお母さんは赤ちゃんのお世話が優先なので、園での甘えが増えたように思えました。
わがままと言うかもっと甘えたいという気持ちが表に出ていて、職員達もK君の性格を理解したうえで今の次期を乗り越えようと、なるべくおおらかに寂しい気持ちを汲み取って接していました。
そのうちにK君もいつも通りの笑顔や活発さを取り戻し「赤ちゃんねぇここから生まれたんだよ!」「名前はねぇ…」と話してくれるようになりK君も頑張ったんだなと思いました。
K君の寂しい気持ちを汲み取り園生活にまず慣れること、楽しいと思ってもらえるように接したことです。まだ4歳の年少で自分もお母さんにまだまだ甘えたい時期でもあります。
お母さんがK君に対する育児の大変さも話を聞き、お母さんとK君の両方が楽しく通えるように努めました。

対応者の中での対応

職員同士でもK君の赤ちゃん返りの様子をしっかり受け止め、お母さんも話をしてくれていたので対応が取れたことです。
K君の寂しい気持ちに寄り添った保育ができたことも良かったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

幼稚園に通っている間に下の子が生まれることはとてもよくあることだと思います。今までは自分にだけ向いていた愛情やコミュニケーションが、赤ちゃんが生まれたことで一気に赤ちゃんに向いてしまうことがあるので、やはり寂しいのだと思います。まだまだ甘えたいのに赤ちゃんばっかりと寂しく感じてしまい、今まで一人でできていた着替えができなくなったり「やって!」という甘えになったりと様々です。お母さんもついつい赤ちゃんのお世話優先になりがちなので、これは上の子の試練と言えば試練なのですが、預かる側としてはその子の気持ちに寄り添い寂しい気持ちを理解し、ポジティブな方向に気持ちを向けてあげたいところだと思います。
お母さんも一生懸命子どもと向き合おうとしているので、お母さんの話も聞きながらお母さんの心もすっきりと、そして子どもも少しずつ成長しいつの間にかお兄さんお姉さんになっていくので、温かく見守っていけたらと思います。

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