保育施設の事例

施設名: 幼稚園

保育園保育士男の子

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女の子

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

私が幼稚園教諭3年目に受け持った子のお話です。
Nちゃん(4歳年中)は診断は出ていなかったものの、発達に課題のある子だったと思います。
Nちゃんは色々なことに興味を示し活発に活動する子でした。
体を動かすことが大好きな子です。
しかし座ってお話を聞いたり集中することは苦手な子でした。
当時の私は経験が浅く「落ち着かない子」「困った子」として意識していました。
みんなと同じように座ってほしいし話を聞いてほしい。
その思いが強すぎて、ついつい叱ることが多くなってしまいました。
そのたびにNちゃんはシュンとして涙ぐんでいました。
叱ることが当時の私には最適な保育だと思っていたのです。
しかしある日、自分を反省する出来事がありました。
クラス活動の時間になり、やはりみんなと同じように座れなかったNちゃん。
私が声を掛けようとしたところ、クラスの正義感の強い女の子が「Nちゃん!だめでしょ!」とNちゃんに詰め寄ったのです。
するとほかの子たちも「だめでしょ!」「Nちゃんだめ!」と叱りだしたのでした。
私はゾッとしました。
子どもたちは私の真似をしていたのです。
その姿には思いやりとかNちゃんのためにとか、そういう姿には見えなくて・・・
イジメの状態に見えました。
子どもたちには私はあのような姿に映っていたのです。
私はいつの間にか「Nちゃんは悪い子」というレッテルを貼り、子どもたちにそれを伝えていたのだなとものすごく反省しました。
そのあとにすぐに先輩先生方に相談しました。
すごく反省していること、今後どのようにNちゃんと関わったらいいのか、泣きながら話したことを覚えています。
すると先輩たちはすぐにたくさんのアドバイスをくれました。
まずはNちゃんの悪い面ではなく、よい面を伸ばすことを目標にすること。
発達についての本を見て勉強すること。
他の先輩先生方にも保育に入ってもらいサポートしてもらうこと。
などなど、アドバイスをもらい実践することができました。
少しずつNちゃんも落ち着き始め、なんとかクラスの子たちの「Nちゃんは悪い子」というイメージも払拭することができました。

対応者の中での対応

自信の対応でよかったと思うことは、すぐに先輩方に相談したことだと思います。
一人だけで抱えていたら、もっとNちゃんやクラスの子たちを苦しめていたのかなと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

私の経験のように、発達に課題を感じることの関りは保育の中で必ずあると思います。
クラスをまとめなきゃいけない、みんなと同じような子にさせなきゃいけない。
そう思いがちな方も多いのではと感じていますが、それによって子どもはもちろん先生方も苦しんでいるのではないでしょうか。
しかし、叱って良い方向に進む子ばかりではないと思います。
自分自身の保育を振り返る機会は少ないかと思いますし、誰でも間違った保育に進むこともあるかと思いますが「これは違うのでは?」と自分自身を振り返れた時にはぜひ周りの先生方に相談してほしいと思います。
クラスを一人で持つ幼稚園教諭だと一人で問題を抱えがちでもあるかと思いますが、子どものためにも周囲の協力をぜひ求めていってほしいなと思います。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ