保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園保育士女の子

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女の子

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トラブルが起きた背景

私が2歳児クラスを担任していた時の出来事です。
クラスには噛み癖のある女の子がいました。
もちろん普段からその子が他の子を噛まないように、職員間で細心の注意を払って保育をしていましたが、どうしても防げない時があります。
私の働く園では子供が噛んでしまった時、防げなかった保育士の責任でもあるので、噛まれた子の保護者に噛んだ子の名前は伝えない方針でした。噛んだ子の保護者にも基本は伝えず、あまりにも頻繁に起こる場合は家庭環境などの影響もある為、お子様の様子を伝えて保護者と話をする場合もあります。
その事は入園説明会でもきちんと保護者に伝えておりました。
ある日Sちゃんが噛まれてしまい、Sちゃんの保護者には噛んだ子の名前は伏せて謝罪と噛まれた時の状況を説明しました。
その時は納得してくれた様子でしたが、帰宅後周りの保護者に連絡などをして犯人探しをし、噛んだ子の目星をつけた上で噛んだ子を特定する為園に電話をかけてきました。
方針通り名前は伝えられないことを伝えると激怒するSちゃんの保護者。
あまりの剣幕に怯みそうになりましたが、保護者の気持ちを受け止めながら謝罪を続けました。
それでも怒りは収まらないようなので、最終的には園長に電話を受けてもらい同じように話を聞き謝罪をするという対応をしました。
最後まで噛んだ子の名前は伝えませんでしたが、Sちゃんの保護者は話を受け止めてもらううちに落ち着いてくれて、Sちゃんの保護者も噛んだ子に非はないことを納得していただけました。
この件で噛み癖のある子の保護者には、少し噛む事が増えてきていることを伝え家庭での関わりなど話をさせていただきました。
2歳児はまだ上手く自分の気持ちを言葉にできない年齢で、集団の中での長時間保育や家庭で保護者とゆっくり過ごす時間のない中抱えるストレスなどいろいろな要因により、噛むというトラブルが一番多く現れる時期ということを職員間だけではなく保護者にもしっかりと理解してもらうように努めました。

対応者の中での対応

保育園に子どもを預ける保護者は、ほとんどが共働きで仕事と子育てに忙しく心の余裕をなくしやすいです。
今回の件も、Sちゃんの保護者はいろいろなストレスが重なり気持ちが爆発してしまった所もあったので、保護者の話をきちんと聞いて気持ちをしっかり受け止め、大事なお子様を預かっている保育者として誠心誠意謝罪する事はまず大切だったと思います。
保護者の気持ちに寄り添った上で、子どもの状況やこちらの思いを伝えることでお互いにいい関係を築いて行けると思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

園により方針は異なるので噛んだ子の名前を伝える所もあるでしょうが、どちらにせよ職員間できちんと共通認識を持ち、誰が対応してもブレないようにする事が大切だと思います。
一つの部屋で大勢の子どもをトラブルなく保育する事はとても神経を使い、本当に大変で時には防げないケガや子ども同士の喧嘩もあるので、保護者に文句や怒りの感情をぶつけられると反論したくなる時もあるかもしれません。
でもこちらの状況や思いを理解してもらうには、まずは相手の気持ちをしっかり受け止める事が第一だと思います。

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