保育施設の事例

施設名: 保育園

園児がハサミを使わない約束の時間帯にハサミを使っていた事例

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男の子

事例・対処法の要点まとめ

園児がハサミを使わない約束の時間帯にハサミを使っていた

冷静に状況を分析し、Eくんが楽しめる別の遊びに誘った

新人でも先輩に必要以上に謙らず、子供達には同じ先生として堂々と接する

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トラブルが起きた背景

当時私は転職したばかりで、ベテランのA先生と組んで3歳児クラスの担任をしていました。

年度が変わってすぐ、4月中旬頃に保育室内で起きたトラブルについてご紹介させていただきます。

自由遊びの時間に、Eくんが自分のハサミを使って塗り終えたばかりの塗り絵のイラストを切り抜いています。

余程楽しいようで、当時流行っていたレンジャーの歌を口ずさみながらとてもご機嫌な様子。

でもこの時間帯にはハサミは使わないことになっているのです。

近づいて目線を合わせ「Eくん上手だね。でも今はハサミを使わない約束なんだよ」と話をしました。

するとEくんは「A先生はいいって言ってたもん!」と力強く伝えてきました。

前日に私が他クラスの応援に行ってその時間帯にいなかったこともあり「ルールが変わったのかな?」と一瞬考えましたが、まだ子供達のハサミの扱いが上手ではないこと、そしてもし変更点があれば共有してくれるはずと思い至りました。

でもEくんはとても真剣に怒っています。

そこで「そうなんだ。先生知らなかったよ。まだA先生も来てないから、来たらもう一回聞いてみてもいい?」と聞いてみると、Eくんはなんだかバツが悪そうに俯いてしまいました。

「いいよって言われたらまた塗り絵切ろうか?今はハサミしまってくれる?あ!◯◯くんたちブロックでお家作ってるよ」続けて声を掛けるとEくんはすぐに立ち上がってハサミをロッカーにしまい、お友達のところに向かいました。

対応者の中での対応

今回の私の対応の良かったことは、しっかりと当時の子供達の様子を冷静に分析し、適切な判断ができたことです。

また、一緒に組んでいた先生と伝達事項を日々しっかりと共有しており、伝達漏れではないと考え及んだことです。

子供の興味関心を受け止めながら事故や怪我を未然に防ぎ、Eくんが楽しめる別の遊びに誘うことで子供の活動を分断させないよう配慮しました。

子供の本質や言葉の意図を見極められたのも、良かったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

当時私は転職したばかりで、ベテランのA先生には全く頭が上がりませんでした。

そんな私達の上下関係を、3歳児とはいえEくんは早々に見抜いていたのだと思います。

だからこそEくんは私に注意された際に自信満々でA先生の名前を出したし、それでも怯まない私にガッカリしたのだと思います。

A先生と私は社会人としては先輩後輩であっても、受け持つ子供達からすればどちらも同じ「先生」です。

新人とはいえ先輩保育士に必要以上に謙らずに堂々とするべきだと考えます。

もちろん感謝の心は忘れずに。

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