保育施設の事例
施設名: 保育園
園児の鞄に付けていたキーホルダーを紛失した事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女の子
事例・対処法の要点まとめ
園児の鞄に付けていたキーホルダーを紛失した
すぐに園長に相談。保護者に、大切なものは持参しないこと、自分は保育のプロであると伝えた
新人でもプロの意識を持つ。保護者が不安に思うことを把握し、先輩が保護者と新人をサポートできると良い
トラブルが起きた背景
年中のSちゃんのお母さんから降園後、電話がありました。
「Sちゃんの鞄に付けていた大切なキーホルダー(お守り)がなくなっちゃったんです。Sちゃんの鞄掛けはいつも先生が立っている後ろにあります!気付きませんでしたか?」とのこと。
Sちゃんの母親は、初任だった私にとにかく不安だったのでしょう。
私も初めこの電話を受けた時はどの様に対応したら良いか分からず、すぐに園長に相談。
園長は「まず大切な物は幼稚園には持って来ない。例えそれがキーホルダーやお守りであっても!」と伝えるよう指示しました。
そして、何かに付けて「先生はお子さんいないし、独身で一年目でしょ」と言う母親に対しては、「私は結婚もしていませんし子どももいませんが、きちんと保育の勉強をして資格を持っています」。
「お母様の様に子育てはしたことはありませんが、30人以上の子どもの保育のプロです。不安だと思いますが頑張りますので安心してください。何かあればいつでも言ってください」と堂々と言うよう園長に言われ、母親に伝えました。
キーホルダーは車内に落ちていたようです。
私が保育士の資格を持ったプロだと母親に伝えたのが良かったのか、それから少しずつ信頼関係ができ、半年もすると強い味方になってくれました。
対応者の中での対応
すぐに園長に相談し、初任であっても、自信を持って対応できたことが良かったです。
幼稚園入園児2歳、3歳の子どもたちは、保育士から見たらまだ怪獣の様なベビーに見えますが、0歳から2〜3年子育てをした親子さんから見たら本当に色々なことが出来る様になった人間です。
子育てを経験してないことは素直に認めますが、保育士として資格を持つプロ意識は持つことが大切だと思います。
また、保護者が何を不安に思っているか分かると、きちんと対応できると思います。
そして、保護者は我が子の言葉しか信じていないこともあります。
参観で前に立って説明している様子しか知らないので、一方的なイメージを持たれることもあります。
「子ども達の様子を見るために、ウロウロしていてすみません」など、明確に伝えるのも大切かと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
初任は誰もが必ず通る道です。
初任の本人は子育てもしたことが無い、卒業したばかりで不安と言った気持ちは当然あると思いますが、2〜4年きちんと勉強して実習をして、資格を取ったプロというプライドは持って保育した方が良いと思います。
それは、偉そうにするのとは違います。
また、保護者が初任の先生が不安を感じるのは当たり前なので、先輩が「誰にでも必要な時間で、お母様のお力貸してください」など、保護者へのフォローと、初任保育士には自信を持たせる様なフォローが必要かと思います。
保育の仕事はとにかく信頼第一です。