保育施設の事例
施設名: 保育園
衛生状態の悪い園児にアタマジラミがいた事例
対応者
対応者 その他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女の子
事例・対処法の要点まとめ
衛生状態の悪い園児にアタマジラミがいた。
布団を洗い、他園児にもいないか確認を行った。保護者へは毎日シャンプーを依頼し、登園後はアタマジラミを取り除く作業を行った。
布団は分けて収納し、布団乾燥機を導入して定期的に行うことが重要。 また、子供たちには体を清潔に保つ大切さを伝える。
トラブルが起きた背景
このお話は当時働いていた保育園で起きたことです。
直接対応したのはごく一部で、それ以外は見たり聞いたことです。
年長クラスに双子の姉妹がおり母親は精神的な病気を患っていました。
そのせいか子供が着てくる服のほとんどは汚れたままで乾いた米粒が付いていたり、同じ服を2〜3日着続けるのは当たり前で髪も絡まりいつもボサボサでした。
保育園なのでお昼寝をする時間があり、4・5歳クラスは合同で大きな部屋に子供たちひとりひとりの布団を敷き寝ます。
ある日のこと、お昼寝後にこの姉妹が「頭がかゆい!」と言い出しずーっとガシガシと頭をかいているので、それに気付いた職員が二人の頭髪を確認すると、合わせて10数匹のアタマジラミを発見しました。
対応者の中での対応
一ヶ所に布団を収納していたので、直ぐに二人の布団を取り出して殺菌や洗ったり干したりなど対処していました。
一緒に寝ていたほかの園児の分も同様にしており、床全体の掃除もしていたのでかなりの時間がかかったと思います。
ひとりひとりの頭髪を確認したところ幸いにもアタマジラミはいませんでした。
姉妹の保護者に対しては完治するまでしっかりシャンプーをしてくることをお願いしたり、登園後には職員がアタマジラミ専用の粉とブラシを使って取り除く作業をしていました。
他の保護者に関しては手紙でお知らせしていました。
一番最初にアタマジラミを見逃さず発見してくれた先生のおかげと、園長と経験豊富な職員が連携を取りに迅速な対応をしていたおかげでほかの園児への被害が防げたんだと思います。
もし気づかずあと一日発見するのが遅くなっていたらと考えると恐ろしいです。
常にこどもの近くで接するからこそ、いつもと違う言動や仕草に目を配向けることも大切だとこの時感じました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
布団をしまうときに直接生地同士が当たらないようにひとつひとつ大きなバッグに入れてから収納することが重要だと思います。
また、布団乾燥機のような殺菌・除菌効果が期待できる機械を導入して毎日または定期的に行い、子供たちには体を清潔に保つ大切さを、絵本や紙芝居など分かりやすい内容で伝えることが大切です。