保育施設の事例
施設名: 保育園
園児の園内での怪我を保護者に伝達し忘れた事例
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男の子
事例・対処法の要点まとめ
園児の園内での怪我を保護者に伝達し忘れた
謝罪の後、幼児が自分で伝える大切さを後日改めてお伝え
保護者の不安を取り除くことも大事だが、保護者の心を育てる関わりをする
トラブルが起きた背景
やんちゃな性格のK君のお母さんは少し神経質な面があり、小さな怪我でもよく気にされていました。
なので普段からどんな小さな怪我も伝えるようにし、お母さんに安心してもらえるように援助していました。
そんなある日、午前保育中の室内遊びをしていた時、K君は一人で戦いごっこをはじめ架空の敵を叩いたり蹴ったりしていました。
そして勢いがついてしまい、蹴る動きをした時に机に足のすねをぶつけて怪我をしてしまいました。
すぐに氷で冷やしたのですが少しあおたんができてしまいました。
帰りにお母さんに伝えようと思っていたのですが、他の業務に集中してしまい、怪我の伝達をし忘れてしまいました。
次の日の朝、お母さんが不安そうな顔で足のあおたんのことを担任に聞きにきました。
対応者の中での対応
すぐに謝罪し怪我の伝達をし忘れてしまったことを伝え、お母さんはなんとか納得され帰られました。
もちろんあおたんのような気になる怪我を伝達し忘れたことはこちらのミスなので、謝罪して当然なことだと思います。
しかしこれから年齢があがるにつれ小さな怪我は増えます。
これからはもっと活動が広がり怪我が増えていくこと、幼児クラスになると小さな怪我は子ども自身がお母さんに伝えられるようになってほしいので、自分で伝えるという大切さを後日改めてお母さんに伝えました。
それからはお母さんも少しずつおおらかになっていきました。
伝達し忘れたことは基本的なミスで悪いことです。
ミスをすぐに謝罪できよかったと思います。
それと、ミスをきっかけに保育士とお母さんとの関わり方を変えることができ、お母さんの気持ちがおおらかになっていったことは本当によかったと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
お母さんの不安な気持ちに寄り添いながらも、子どものこれからの成長や、保育士としての願いをはじめの方から徐々に伝えていきたいです。
そうすることでお母さんも急な保育士の対応の変化に驚くことなく、スムーズに心の切り替えができるのではないかと思います。
お母さんの不安を取り除くことももちろん大事ですが、お母さんの心を育てることも保育士として大切な仕事です。