保育施設の事例
施設名: 幼稚園
心配性の保護者とのトラブル事例
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
心配性の保護者とのトラブル
相手の怒りに動揺しつつも、普段の様子や自分の思いを伝えた
低姿勢で分かりやすく伝える。丁寧に子供を見守り、保護者の気持ちも受け止めながら園での様子を伝える
トラブルが起きた背景
年少として入園した男の子の母親とのトラブルです。
いわゆるモンスターペアレントで、複数トラブルがありました。
①トイレに間に合わずパンツを少しだけ濡らしてしまった男の子。
下着を洗い持ち帰りました。
事情を説明すると「年少で濡らすなんてありえない。子供に何故濡れたか聞くと友達に押されたと言っている。」と電話で激怒されました。
「そういったことはなかった。」と説明しましたが、「子供が嘘をついているというのか?」と怒りおさまらずこの日はそのまま電話は終わりました。
次の日に電話があり「昨日父親が男の子に聞いたところまた全然違う理由を話したので、子供の言うことは信じられないと思った。昨日は言いすぎてすみませんでした。」と穏やかな電話で謝罪をされました。
②男の子が戦いごっこをしていた際、相手の手が少し目に当たってしまい少し充血してしまいました。
普段は様子を見る程度の赤みでしたが細かい母親だったため念の為電話でお伝えしたところ「失明したらどうするんだ。うちの子は戦いごっこなんてやらない。どんな状況だったのか。」と長々と怒りをぶつけられ、普段の様子を伝えても溜息で信じてもらえず…。
目の件は謝罪させていただきましたが、普段の様子などは相手の反応を気にせずしっかりと自分が見ている様子を伝えました。
迎えに来た際に思っていたより充血しておらず安心したと穏やかになりました。
そのまま病院へ行き問題なかったとのことでしたが、また次の日に電話があり「昨日旦那に怒られました。自分が言いすぎるせいで幼稚園に気を遣わせて行かなくていい病院にも行って、男の子なんだからこのくらい平気だ!と。昨日も怒りに任せて言いすぎてしまってごめんなさい。」との謝罪でした。
今後注意して見守ります、と私も心配をおかけしてしまった今回のことを謝罪しました。
対応者の中での対応
相手の怒りの怖さから泣いてしまいそうになりましたが、自分が思っていることを包み隠さずに伝えたことで「芯があり信頼できる。」と言って貰えました。
もう少し思いに寄り添うことも出来たのではないかと思いますが、「またクレームか」となかなか寄り添えなかった部分が反省点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
言葉1つで怒りやすい方だったので言葉選びの難しさを感じました。
低姿勢で分かりやすく丁寧な言葉選びをすることが大切だと思います。
また丁寧に子供を見ることも大切です。
何か言われた際に見ていなかった、分からないは信頼を失ってしまいますので、注意して見守るといいと思います。
家で見ている自分の子と幼稚園での姿は違います。
信じられない気持ちも受け止めつつしっかり様子を伝えましょう。
また他の職員にも共有し同じように伝えてもらえるようにしておくとなお良いと思います。