保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士女性
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Nちゃんはもともと保育園のお昼寝ではよく眠る方でした。
私の勤める保育園では、3歳児も12時過ぎから3時までお昼寝の時間をとっています。
保育園では何の支障もなかったのですが、お母さんから保育園でお昼寝をすると夜寝なくなるのでお昼寝をさせないでください。とのお願いがありました。それ以降なるべくお昼寝はしないように、他の子供が寝ている時間は絵本を読んだり静かに過ごせるようにしていました。
ですが、体育指導のあった日や主活動で遠くの公園まで散歩に行った日などは本児が大変疲れていることもあり、お昼寝をしてしまうことが続きました。するとまた家庭から寝かせないで下さいと怒られてしまいました。
そこで保育園側としては、主活動が活発だった日には本児もかなり疲れているので寝かせたい旨を伝え、保護者にも理解してもらいました。
解決策として、保育園の活動と本児の疲れ具合に応じてお昼寝する・しないを保育園と本児で決めることにしました。
対応者の中での対応
今回の対応でよかった点は、本児の疲れなどを最優先にしたことでお昼寝をさせてあげられるように昼寝をする・しないの決定権を保育園が決められるように保護者に理解してもらったことです。
日中の保育活動や本児の疲れ具合などはお母さんよりも担任保育士の方が理解していると思うので、その状況で最適な選択ができるようになりました。
その解決策を担任や保護者が一方的に決めるのではなく、しっかりと保護者と担任とで話し合いお互いの意見や気持ちを伝えあったうえで解決策を決めたので、お昼寝をしてもしなくてもお互いに理解しあえる関係性になれたことが良かったです。
悪かった点は、昼寝してしまったっ旨を保護者に伝えず帰園させてしまったため、主活動が大変だったからお昼寝してしまったと最初に理解してもらえなかった点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
保育園では、それぞれのご家庭から特別な対応が求められるケースがあるかと思います。
保護者はご家庭で子供の様子をよく理解していて、保育者は保育園での子供の様子をよく理解しています。
なのでお互いの子供の様子を伝えあいながら、保護者と一緒にトラブルの解決策を模索するのが良いと思います。どちらか一方からではなくお互いの意見を言い合うことで、解決策とは違う臨機応変な対応や保育をした場合でも理解が得られやすいと感じました。