保育施設の事例

施設名: 保育園

保育園保育士男の子

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男の子

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トラブルが起きた背景

2歳のUくんは、0歳の頃から保育園に入所していました。
その頃から既に癇癪持ちで、嫌なことがあると自分で壁に頭を強く打ちつけるなど過度に衝動的な面を持っていました。
そのため発達障害の疑いがあり、園や保護者の方、保健所の方々で注意深く見守ってきました。保育士達もその子が精神面で落ち着けるように手厚く見守っており、次第にその様子は落ち着いていきました。
しかし2歳になった頃、Uくんのお父さんが出張で海外へ行ってしまいました。Uくんはお母さんと二人になってしまい、精神的に満たされないためか以前の荒々しさが戻ってきてしまいました。
以前は自分自身に噛み付いたり頭を打ち付ける自傷行為が目立っていたのですが、年齢が上がり友達との交流が増えたことから友達に強く噛みついてしまうことが増えてきました。些細なきっかけでもストレスを感じ噛みついてしまうため、他のご家庭からもクレームが入っていました。
まず、Uくんのそばには必ず一名保育士を配置することにしました。保育士が他の用事で抜ける際は、必ず声をかけて他の保育士とバトンタッチができるようにしました。
また、部屋のどこにいてもUくんの様子が見られるように環境を見直しました。棚が死角となっていることが多かったので、棚を壁沿いに配置しました。
また人的環境も見直しました。Uくんは女性保育士に甘える傾向があり、叱ってもあまり気持ち的に響かないところがありました。
そのため、トラブルが起きてしまったいざと言うときには近くの部屋にいる大柄の男性保育士に手伝ってもらいました。
恐怖で彼をコントロールするというわけではありませんが、普段とは違う人的環境になることで気持ちが引き締まり、普段よりも話を聞いてくれました。
友達と遊びつつも大人(保育士)との時間をたっぷりととることで、次第にUくんの様子は落ち着いていきました。

対応者の中での対応

彼が癇癪持ちであることはどの保育士も周知のことだったので、最初から対応を手厚くするべきでした。
彼は保育士の様子をよく観察していたので、一瞬の隙を突くように他の子どもに噛み付いてしまいます。そのため、保育士をそばに一人つけただけでもかなり効果はありました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

昨年度までの様子を前担当者からしっかりヒアリングを行うことが大切だと思いました。
癇癪持ちであるという特徴だけでなく、トラブルの対処法や予防方法も聞いておくべきでした。
また、彼の対応をきっかけに保育士同士で連携しあうことの大切さを知りました。
同じクラスの保育士達と一つのチームとして、彼を見守り精神的にも安らげる場所を提供していくことが一番の解決への近道だったからです。

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