保育施設の事例

施設名: 幼稚園

幼稚園アルバイト女性

対応者

対応者

対応者 幼稚園教諭

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

幼稚園年中組を担任していた時の事です。
2年保育で入ってきたK君。身体は大きいものの、ちょっと引っ込み思案で穏やかな性格の優しい子でした。
クラスにも新しい幼稚園生活にも慣れ始めた6月。
K君のお母さんが面談を申し込んできました。
何か心配事があるのだろうと受け入れると「先生。私は、誰かが右を向きなさいと言ったら左を向く子に育てたいんです。なので、うちの子が先生の指示と逆のことをしていても直さないでください。」と。
K君はそれまで気になる姿が全くなかっただけに、園での様子や園の方針、ひとつひとつの教材を通してどんな力を育てていこうとしているのか等、担任として伝えるべきことを話しました。
Kさんの話もたくさん聞いてそこで分かったことは「誰かの指示に添って生きていくのではなく、自分の意志で動ける子にしたい。」(私なりの解釈ですが)ということでした。
自分の意志で動ける子にするためには、ただ反発するのではなく友達関係や様々な活動で乗り越えていく経験が必要だと時間をかけて話しましたが、Kさんの育児方針は変わらず。
最終的には、園長を交えてKさんご夫婦と4者面談に発展しました。
そこでも園側と保護者側で平行線。K君はたった2か月少しで退園することになりました。

対応者の中での対応

我が園では、週に1度の会議で様々な活動の提案や総括をしていました。
「その活動でどんな力を育てようとしているのか・実際どうだったのか」を常に話し合っていたため、園の方針や保育者としての考えがブレず自分の口から思いや考えを伝えられたこと、そして手に負えないと判断をして園長先生を交えたことは良かったと思います。
保護者の話を聞いてその場しのぎで了承したり適当に流すのは、保護者のためにも子どものためにもそして自分のためにも良くないことだと思いました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

大前提として、園が掲げる方針を言葉ではなく保育の中身としてしっかり理解すること。
なぜこの活動をするのか・活動のねらいを達成するためにどうかかわっていくのか・果たして本当に達成出来たのか・改善点はないか等「子どもにとってどうなのか」と常に保育の質に目を向けて日々子どもたちの前に立てば、今回のように理解しがたい話が来たとしても揺らぐことはありません。
園長からは「あなたが話していた内容は何も間違っていない。これからも担任として教育者として大事なものを見落としていかないように。」と声をかけていただきました。
ただ退園によってK君の姿がなくなった事に関しては、もっと私に保護者を納得させられる力があれば良かったのにと後悔が残ります。

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