保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園幼稚園教諭男の子
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
バス送迎を利用しているTくん。
Tくんのお母様はお仕事をされており、毎朝バス送迎の時間ギリギリになることが多かった。
ある時からバス送迎だけでなく、朝の預りを利用する日が増えてきた。朝の預かりをするときはバスを利用しないので、その旨を前日までに園まで連絡が欲しいことをTくんのお母様まで伝えておいた。
しかし、仕事で忙しいこともありTくんのお母様や保護者の方から連絡が来るのはまちまちで、朝バスで迎えに行くとTくんがバス停におらず、預かりに向かっているということが多々あった。私は1週間のスケジュールを前もって聞き、それに合わせてバスの添乗員さんにバス利用の日を伝えるようにしていった。
しかし、いただいた週間スケジュールとは異なる日に預かりを利用したり、バス停で待っていたりすることがあったため、Tくんのお母様に気をつけていただくよう注意の声かけをした。
するとお父様からお怒りの電話が園に入った。仕事をしているので思うように時間の管理ができない。
スケジュール通りに行くわけがないとのことだった。やはり前日までには連絡が欲しいこともあったので、連絡がない日は私から電話を入れ、バス利用するかどうかの確認をすることでトラブルは解決した。
対応者の中での対応
スケジュールを出してもらうことで見通しが持て、またバスの添乗員さんとのホウレンソウもうまくいくと考えたが、実際は保護者の方、バス添乗員さんともに余計に困惑させてしまう結果となった。
お母様の忙しさや余裕のなさを感じ取っていたので、柔軟な対応が初めからできればよかった。
今後同じ事例が起きた時の対処法
イレギュラーなケースだとは思いますが、実際に仕事に追われて園への連絡が追いつかない方は多いように感じます。
お母様の様子をしっかりと把握できるよう普段から他愛無い話をできる関係性を築いておくことや、大変な時に頼ってもらいやすい雰囲気作りをしていくことが大切だと感じました。
また柔軟に対応ができるようにしておくのも大切ですが、園としての規則や約束事を守っていただくのも大切であることを伝えることも仕事の一環だと思います。
言いにくいことではありますが、守っていただくことで園での生活をスムーズに送ることにつながるのだということを理解していただくことが何より大切です。
ケースバイケースではありますが、ここは譲ってはいけない、ここは柔軟にという場面をしっかり見極めることも大事だと思います。