保育施設の事例
施設名: 幼稚園
幼稚園幼稚園教諭女性
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
R君が年少の頃、入園して少し経ったときのことです。
いつものようにクラスの水道を利用していた時、水道の縁に顔をぶつけ怪我をしてしまいました。その時に担任もクラスにいました。
みんなが水道を使い床が濡れていたらモップで拭いたりしていました。年少と言うこともあり、手を洗った後に水をポタポタ垂らしながらタオル掛けに手を拭きに行くと床が濡れてしまいがちです。担任もその都度床は拭いていましたし手の洗い方や歩いて行くよう声は掛けていました。
しかし担任が見ていないところだったのかR君は顔をぶつけてしまい、お母さんお父さん共に園に事情を聞きに来て怒り心頭の様子でした。
担任、園長とR君のご両親で話し合いがされました。なぜ今回のようなことが起きてしまったのか、その時担任は何をしていたのかなど夜遅くまで話し合いがありました。
次の日の担任の表情は暗くとても責任を感じていました。話し合いの結果、怪我もありしばらく園を休むことになりましたがその後退園していったようです。
対応者の中での対応
怪我の起きた状況を実際に現場で見てもらったこと、園長を含む話し合いができ、結果的に保護者の納得のいく退園と言う形を選んだことだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
子どもを預かるうえで怪我はどうしても避けられないことだと思います。
しかし、こちらがしっかり対策や防止をしていれば防げる怪我や事故もたくさんあります。
今回は水道での怪我で、床が濡れていれば拭く、声を掛けるなどのことをしていましたが、拭いても乾きにくい床であったことも少し要因だったのかなと思います。そこは園の設備の問題なので、怪我が起きた時点で改善の余地はあったと思います。しっかりと保護者との話し合いがされた上での退園でした。お父さんが出てくると対応に委縮してしまう先生は多いと思います。担任だけではなく園の問題でもあるので、園長同席で納得のいく話し合いは必要です。
なぜこんなところで?という場所で怪我が起きやすく、行動の予測がつかないのが子どもでもあります。防げるものは事前に防ぎ、起きてしまったら原因と改善をすることです。
そして大切なのは先生のメンタルケアだと思います。周りの先生や園長のフォローでだいぶ心が救われると思います。