保育施設の事例
施設名: 幼稚園
園児が転園を嫌がった事例
対応者
対応者 幼稚園教諭
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
園児が転園を嫌がり、気持ちを自由帳に書き出した。
自由帳のメッセージを保護者に伝え、子どもに向き合ってもらった。
園児一人ひとりを良く見ることが重要。
トラブルが起きた背景
Nちゃんが年少の時に、第二子が産まれてくることが分かりました。
それにより保護者の方から年中からは近くの園に転園したいと相談がありました。
もちろん家庭の事情なので受け入れることにしました。
Nちゃんは元々大変しっかりしたお子さまだったので親も大人の事情を理解してくれていると思っていました。
ところが少しずつですがNちゃんの幼稚園での様子がなんとなくおかしいのを感じるようになりました。
しかしあくまでも勘なので親に伝えるにはなかなか難しい部分ではありました。
何かないか、身近なものに何かヒントがないかと思いお道具をみると自由帳(普段から自由に好きな時に絵をかける) に「幼稚園変わりたくない」とメッセージが書かれていました。
そのことを保護者に伝えると自分の子どもを過信しすぎていたと反省され、きちんと向き合われ解決につながりました。
今回の事に限らず自由帳に何かしらメッセージを残すこどもは何人か見かけたことがあります。
対応者の中での対応
子どもは身近なところや仕草や行動などでサインを出してくれていると実感しています。
また今回は文字で伝えてくれましたが、絵から感じとることもよくあるパターンだと思います。
そして保護者への伝え方は、ただですら第二子妊娠で色々な面で負担があったと思いましたので、なるべくショックを受けないようにオブラートに包みながらも真実を伝えるのが大変難しく、主任に相談しながらメモに伝えたいことをまとめて伝えました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
勘だけで保護者にお話ししても伝わらないので、やはり普段から子供の様子を一人一人大変だとは思いますが見ていくことが大切だと思いました。
そうでなければ、保護者の方にとっては自分の子どものことを「いくら先生たがらと言って何がわかるの?」と確実に反感を買うと思います。