保育施設の事例
施設名: 保育園
保育園保育士男の子
対応者
対応者 保育士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女の子
トラブルが起きた背景
学習発表会が1年に1度クラスで出し物を披露する形で行われるのですが、毎年お遊戯のテーマを決めその役に合いそうな衣装は各自家庭で用意してもらっていました。
大体が家にある洋服で対応できるようなもので、カラス役の子どもたちは上下黒の服に黒いタイツ、黒い靴下、白鳥の役も同様に白色で全身コーディネートしてもらい、羽の部分など費用負担が生じる部分を作る場合は保育園のクラス担任が手作りで園の経費で購入できる範囲で衣装を作成して対応(色の付いたゴミ袋やフェルトなど利用)していたのですがある年、父子家庭のMちゃんのやることになった役(本人もその役をやりたがっていた)の衣装についてMちゃんのお父さんから「自分は裁縫が全くできないので用意できない」と連絡があり、Mちゃんを違う役にするべきかそれとも担任がMちゃんの分だけ用意するか問題になったことがありました。
結局、脚本を少し変えてMちゃんのお父さんが用意できる範囲で衣装を用意してもらい、台本上の不都合が起きないように考慮して発表会は行われました。
対応者の中での対応
担任がその子のための衣装を作ることもできたのですが、誰か一人のために担任が深入りしてしまうとすぐに噂が広がってあらぬ疑いを掛けられる原因になります。
今回はMちゃんがその役をやりたがっていたこともあるので、役はそのままに周囲の先生方にも相談し、脚本を少し変えることでMちゃんのお父さんにも負担が掛からない着地点が見つかったので良かったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
誰か一人のためだけに担任が衣装を作ると、他の園児のご両親から「うちも大変なのにどうしてあの家だけ」と文句が出ますし、裁縫が苦手なお家に衣装作りをお願いするのも心苦しいところがあります。
担任が全員分作るほど保育士に余裕はないので、各園によって状況に応じて何を最優先させるのか変わるとは思いますが、今回と同じように周囲の先生、主任、園長先生などと相談して脚本を少し変えたり衣装作りを手伝ってもらったり、誰か1人に負担がいかないように工夫が必要だと思います。