保育施設の事例

施設名: 保育園

園児が蛇口を他児に譲らず手首を痛めた事例

対応者

対応者

対応者 保育士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 女の子

事例・対処法の要点まとめ

園児が蛇口を他児に譲らず手首を痛めた。

Eちゃんに対する声掛けをもっと工夫すれば激しく蛇口を動かす事はなかったのかなと反省しました。「いっぱい引き出しを持つ事が大事」そう言ってくれた先輩の言葉が沁みました。また日々お迎えに来るお母さんにはEちゃんの様子を話していましたが、お父さんには伝わっていない事がこの時分かったのは良かったと思います。

0歳児クラスの子供たちは自分の思いを言葉で表現できないので本当に難しいです。正直いまだにEちゃんが蛇口を握って譲らなかった理由は分かりません。でもきっと何か理由があったのだと思います。日々保育を振り返って、あの子はどうしてこうしたんだろう?何が理由でこうなったのだろう?と考える事が大切です。そしてそれを担任間で話し合いましょう。そうする事で保育の引き出しは増えると私は思っています。引き出しが増えればきっとどんな子にもどれかがヒットするはずです。

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トラブルが起きた背景

0歳児クラスの担任をしていた時の話です。その日は園庭遊びを終え給食の為、順次入室、着替え、手洗いについていました。クラスの手洗い場は蛇口が2つです。その蛇口の真ん中に立ち、両手に1つずつ蛇口を握り他児に譲らないEちゃんがいました。Eちゃんは体格もがっちりしていて人一倍力が強く、思い通りいかないと激しく泣き続けたり手や口が出たりする子でした。0歳児クラスの子供とはいえなんとなく周りの子も警戒しており、その日も譲ってもらえない子はEちゃんの様子を見て困惑していました。
Eちゃんはそんな事お構いなしに蛇口を握って激しく動かしているだけ。手を洗って給食を食べる事を伝えましたが伝わりません。お友達が困っている事、順番に使う事も伝えました。でも全く伝わった様子はなく、私の声掛けが気に入らなかったのか激しさが増します。その時です。突然「いた〜い」と大泣きしながら左手を押さえ始めました。
すぐに他の担任と主任保育士を呼びました。肘内障の様な症状は見られませんでしたが、手首を押さえて痛がり給食もあまり進まなかったので父親に連絡を入れました。直ぐにお迎えに来ては下さいましたが、朝も早く夜も遅いお父さんだったので基本的にお母さんがワンオペのご家庭です。Eちゃんが蛇口を握って独占していた事、思い通りにならず激しく怒ったことなどをお伝えしても全く伝わりません。蛇口を握っただけでなぜ?無理に離させようとしたのでは?と疑われました。とりあえず整形外科に通院して下さいましたが、自然にはまったのかそもそも抜けていなかったのか受診した際には痛がる様子もなく何も症状がなかったとの事でした。
翌日お母さんがお迎えに来た際お声がけをすると、主人が失礼な事を言って申し訳ありませんと謝罪されました。お母さんはお父さんにEちゃんの事をいろいろと相談されているそうですが、なかなか伝わらないと悩んでいらっしゃる事が分かりました。今回の事故の件もお母さんは想像できるし、Eならやりそうですよねとの事でした。この日以降、お父さんがお迎えに来られる際には日々の様子をよりこまめに伝える様にしました。

対応者の中での対応

Eちゃんに対する声掛けをもっと工夫すれば激しく蛇口を動かす事はなかったのかなと反省しました。「いっぱい引き出しを持つ事が大事」そう言ってくれた先輩の言葉が沁みました。また日々お迎えに来るお母さんにはEちゃんの様子を話していましたが、お父さんには伝わっていない事がこの時分かったのは良かったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

0歳児クラスの子供たちは自分の思いを言葉で表現できないので本当に難しいです。正直いまだにEちゃんが蛇口を握って譲らなかった理由は分かりません。でもきっと何か理由があったのだと思います。日々保育を振り返って、あの子はどうしてこうしたんだろう?何が理由でこうなったのだろう?と考える事が大切です。そしてそれを担任間で話し合いましょう。そうする事で保育の引き出しは増えると私は思っています。引き出しが増えればきっとどんな子にもどれかがヒットするはずです。

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